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定期的なメンテナンスが必要となる外壁。
全面的に塗装などのメンテナンスが不可欠なものの、費用の面などで尻込みしてしまう方もいるかと思います。
そのような時に思いつくのが、部分補修。
しかし、実際部分塗装で大丈夫なのか、本当に費用を抑えることにつながるのか気になるでしょう。
先に結論として、部分補修は20~30件に1件ほどの割合と多くありません。
部分補修の場合でも足場の設置が必要となることが多く、長期的な視点で見ると費用面でも割高になってしまうことが多いためです。
そして、補修を適切に行うためには、プロへ依頼することが不可欠です。
具体的にどういうことなのか、外壁塗装会社のマスカットホームが解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、外壁の補修について部分と全面の違いを見ていきましょう。
外壁の部分補修とは、不具合や劣化がある部分をピンポイントで補修する方法です。
通常、外壁は全体的に劣化が進んでいくケースが多いです。
ですが、住環境や気候によっては一部分だけ劣化が進むこともあります。
具体的には、新築(または前回の塗装)から、3〜4年しか経過しておらず、外観が全体的に綺麗でも、一箇所だけ下記に挙げるような劣化が見られる場合です。
※チョーキングが一部のみに発生しているケースはほとんどない
ただし、大前提として、全面塗装よりも件数は少なく、20〜30件に1件ほどの割合です。
大半のケースでは、足場設置の効率性を考慮すると全面補修の方が推奨されます。
部分補修とは対照的に、外壁の前面の塗装補修を行う工事を行うことを全面補修といいます。
外壁塗装の大半はこの全面補修です。
外壁塗装は10年周期が基本で、この期間に達するとさまざまな劣化症状が出てきます。
マスカットホームの実績でいうと、劣化症状が多い順番で並べると以下の通りです。
全面補修が必要な具体的な例としては、以下のケースがあります。
上記のような場合は、部分補修ではなく全面補修がオススメです。
上記の通り、基本的にメンテナンスをするのであれば、部分補修ではなく全面補修がオススメです。
しかし、場合によっては部分補修するケースもあるので、部分補修するメリットやデメリットを見ていきましょう。
部分補修で事足りる住宅は少ないものの、該当する場合は費用を抑えることが可能です。
外壁塗装の一般的な費用相場は100~200万円程度ですが、部分補修なら3~5万円で済みます。
※養生や足場代、高圧洗浄は別途費用がかかる
例えば、築5年未満で一面のみチョーキングが発生している場合、部分補修は効果的です。
しかし、10年を超えている場合、結局全面補修の必要が出てきます。
結局全面補修することになるので、メリットばかりとはいえないのです。
部分補修では足場設置などの固定費が発生するため、全面補修と比較して割高になる傾向があります。
足場代の相場は800円~1,000円/平米で、部分補修で足場が必要になる場合、その費用は変わりません。
基本的に数年後に全面補修が必要になることを考えると、足場代が2回かかってしまうことになるのです。
足場が必要ない部分補修であれば問題ありませんが、足場が必要な場合は全面補修した方が、長期的に見たコストが安くなるのです。
このように、部分補修がオススメなケースはレアであり、長期的視点では経済的デメリットが大きくなります。

続いて、部分補修を行う場合、どのような補修を行うのか見ていきましょう。
劣化症状によって部分補修の内容は異なります。
ひび割れは、壁在にヒビが入った状態をクラックといいます。
特にモルタルの家で起きやすいです。
モルタルの外壁は経年により収縮・膨張を繰り返し、構造的にクラックが入りやすい特性があります。
外壁の劣化症状として代表的なもので、以下のような補修を行います。
部分的に起きることはあまりありません。
そのため、クラックを発見した際は全面的な点検が不可欠です。
コーキングは基本的に柔らかい素材です。
しかし、経年劣化により硬くなり、家の揺れが長年蓄積することや紫外線によって起きます。
こちらも、部分的に起きることは少ないです。
補修する場合、以下のいずれかになります。
壁在が湿気を帯びている状態で発生することが多く、鉄部が錆びることがあります。
湿度が高い地域だと、鉄部がサビることがあります。
サビが発生した場合、補修する流れは以下の通りです。
ここは特に技術的専門性が高く、DIYでは適切な処理が困難な補修内容です。
壁在が湿気を帯びている状態だと、鉄部や木部が腐ってしまうことがあります。
特に湿度が高い地域だと、腐食することがあります。
こちらも補修内容は以下の通りです。
根本的な湿気対策も含めた総合的な対応が必要で、専門技術が求められます。
塗膜の浮きは、常に湿気を帯びている状態で発生することが多いです。
水分が塗膜の内側に溜まることで塗膜が浮いてしまうのです。
特に湿度が高い地域だと、外壁が湿気を帯びやすくなります。
そのため、塗膜の浮きが発生してしまうことがあるのです。
補修の手順としては以下の通りです。
通常の塗装と同様、古い塗膜を除去し、下塗り・中塗り・上塗りを行って補修します。
上記でも少し触れましたが、改めて部分補修で対応できる可能性が高いケースを見ていきましょう。
前回の塗装から5年程度であっても、特定の条件により部分的に劣化することがあります。
西日が強く当たる面だけにチョーキングが発生し、他の面との劣化具合に明らかな差が生じるケースがあります。
ただし、せっかく足場を組むことになるので、結果的に全面的な塗装になる場合がほとんどです。
飛来物による損傷は部分補修の対象となりえますが、実際の依頼は極めて少ないです。
多くの場合、他の劣化が進行するまで放置される傾向があります。
具体的な損傷の原因は以下の通りです。
現実的には、いったん放置して他の劣化症状とあわせて全面的に対応するのが一般的です。
劣化が極限定的な範囲に留まっている場合、部分補修の対象となりえます。
全体的な劣化症状がない状況では、問題個所のみの対応で住宅の機能を維持できる可能性があるのです。
具体的には、以下のような状況です。
しかし、前述の通り、せっかく足場を組むし全部塗装することがほとんどです。
このように理論的には部分補修も可能ですが、実際には足場設置の効率性から全面塗装が選択されるケースが大半です。
部分補修の代表的なものは以上の通りですが、それぞれどのくらいの費用がかかるでしょうか?
基本的に、どのような場合でも職人1人が稼動するため、最低でも3万円以上の費用がかかります。
ただし、部分塗装で何日もかかるケースは少ないので、基本的に5万円以内で収まることが多いです。
※足場代除く
それぞれの補修内容について見ていきましょう。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
|---|
クラックの数にもよりますが、基本的に1日で作業は完了します。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
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コーキングの劣化単体で部分補修をすることはほぼありません。
仮に作業がある場合は、基本的に1日で完了します。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
|---|
サビや腐食は、塗装が必要となるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。
1日かかる場合が多いです。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
|---|
チョーキングは、広範囲で起きるのが基本なので、部分的に起きることはありません。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
|---|
塗装が必要であるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。
| 費用相場 | 3〜5万円 |
|---|
既存塗膜の除去と塗装が必要であるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。
上記は足場代抜きの費用相場であり、実際はこの費用に加えて足場代(15~30万円)が別途必要となります。

上記のように、部分補修であっても3~5万円は少なくともかかってしまいます。
そのため、DIYで費用を浮かせようと考える方もいるかもしれません。
ですが、基本的にはプロへ依頼するのがオススメです。
その理由について見ていきましょう。
大前提、外壁の塗装をDIYで行うことはオススメしません。
理由として、外壁の状態はさまざまで、プロしか見つけられないような外壁や屋根の欠陥もあるためです。
また、塗料はネットでは一応購入できるものの、ホームセンター等には外壁に適していない塗料(例えばアクリル系)しか売っていません。
そのため、その点も素人が外壁塗装をする敷居が高い理由の一つです。
また、補修作業自体、素人にはできないものも多くあります。
外壁は劣化状態によって「工程」「作業」「下処理」「下塗り」「適切な塗料」といったさまざまな要素が異なります。
また、DIYには以下のようなデメリットもあります。
それらを判断するための知識や経験が求められるため、プロに依頼するのがオススメなわけです。
今回解説したように、外壁を部分補修する機会は限られます。
そして、費用を抑えようと自分で行うことは避けた方がよいでしょう。
安心して暮らしていくためにも、以下のポイントをおさえておくことをオススメします。
上記のポイントをおさえたうえで、気になる点があれば外壁のプロへご確認いただくのが最善と言えるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、安心な暮らしを送ってください。