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外壁塗装の保証期間は?保証を受けるためにおさえるべきポイントを徹底解説

外壁塗装の保証
  • 外壁塗装は保証がつくのかな?
  • なるべく安心した状態で外壁塗装を依頼したいな。

安心して生活するために定期的に必要となる外壁塗装。
しかし、中には一般的に耐用年数としていわれる10年より早く劣化してしまうことがあります。

そのような時に役に立つことがあるのが保証です。
外壁塗装の保証にはメーカー保証と施工会社の工事保証の2種類があり、それぞれの特徴を理解することが大事です。

そして、保証は対象となる場合と対象外となってしまう場合があります。
その見極めも非常に重要な要素です。

この記事では、外壁塗装会社マスカットホームが外壁塗装の保証について詳しく解説していくので、是非参考にしてみてください。

外壁塗装の保証とは?基本的な種類と留意点

まず、外壁塗装の保証にどういうものがあるか見ていきましょう。
外壁塗装の保証は主に2つあり、留意する点があります。

外壁塗装の保証の種類

保証の種類は基本的に以下の2つです。

  • メーカー保証
  • 施工会社の工事保証

それぞれ見ていきましょう。

塗料のメーカー保証

塗料のメーカー保証とは、塗料メーカーが提供する保証です。
内容は主に下記の通りです。

  • 塗膜の劣化
  • 塗膜の急激な変色
  • 塗膜の浮き
  • 塗膜のめくれ

近年では一戸建てに提供するメーカーは少なく、大規模修繕の場合に提供されることが多いです。

施工会社の工事保証

施工会社の工事保証とは、施工会社が提供する保証です。
内容はメーカー保証と同様で、主に下記です。

  • 塗膜の劣化
  • 塗膜の急激な変色
  • 塗膜の浮き
  • 塗膜のめくれ

施工会社の保証は基本的にどの業者でも提供されています。
ただし、以下の注意点があります。

  • 自然災害や経年劣化等の逃げ道がある
  • メーカー保証もあると倒産等のリスクは避けられる

ただし、メーカー保証はないことが多い

明確な理由が定義されているわけではありませんが、一塗装企業としての考察です。

戸建ての外壁塗装は、大規模修繕と比較すると開業のハードルが低く、大手企業から個人事業主まで多岐に渡ります。
そのため、塗料メーカーも業者の技術力の水準を明確に判断できないため、戸建て塗装には保証をつけないことが多いです。

一方、大規模修繕を請け負う業者は、大手業者であることがほとんどなので、塗料メーカーも保証をつけられるのではと考えています。

法律上での保証について

外壁塗装の保証に関する法律として「契約不適合責任」があります。

契約不適合責任とは、引き渡されたものが契約内容に適合していない場合に、買主が売主に責任を追及できる仕組みです。
簡単にいうと、塗装後の仕上がりが契約内容と違う場合に申し付けられる仕組みです。

この責任を請求するには、買主が不具合を発見してから1年以内に通知する必要があります。
ただし、通知が適切であれば、引き渡し後10年以内であれば責任を問うことが可能です。

なお、契約内容との適合性が前提となります。
そのため、例えば契約書に塗装の保証期間が明記されている場合、その期間が保証期間として適用され、必ずしも10年というわけではありません。

外壁塗装で保証が適用される条件

外壁塗装で保証が適用される条件

外壁塗装で保証が適用されるには条件があります。

施工後間もないのに下記の症状が現れた場合は、施工不良の可能性が高いです。
そのため、保証が適用されるので、速やかに業者に連絡することをオススメします。

塗膜の劣化、急激な変退色

塗膜の劣化や変色は、主に紫外線による劣化で見られる事象です。

施工直後に起きることは基本的にはなく、起きた場合は施工不良の可能性があります。
原因として、以下のようなものがあります。

  • 下地処理や高圧洗浄が適切ではない
  • 塗料の規定を遵守していない
  • 規定量以上に希釈された材料
  • グレードの低い材料が塗られている

塗膜の浮き

「塗膜の浮き」とは、外壁表面に塗装された塗膜が下地から剥がれかけて浮き上がる現象のことです。

施工直後に起きることは基本的にはなく、起きた場合は施工不良の可能性があります。
原因として、下地処理や下塗りが適切ではない場合に起きることがあります。

めくれ

「塗膜のめくれ」とは、外壁表面に塗装された塗膜が完全に下地から剥がれ、めくれるような状態になる現象を指します。

施工直後に起きることは稀ですが、発生した場合には施工不良や材料の問題が疑われます。
主な原因として挙げられるのは以下2つです。

  • 下地の汚れや劣化が適切に除去されていない
  • 塗料の密着性が不十分

さらに、外壁が強い紫外線や雨風にさらされることで、塗膜が劣化し、結果的にめくれが生じることもあります。


上記のようなケースは、保証が適用される可能性が高いです。

保証期間内でも外壁塗装の保証が適用されないケース

保証期間内でも外壁塗装の保証が適用されないケース

逆に、保証期間内でも外壁塗装の保証が適用されないケースがあります。
具体的なケースを見ていきましょう。

自然災害による影響

地震や台風、洪水、津波、大雨などの自然災害が原因で発生する損害を指します。
これらの現象は予測が難しく、建物や外壁塗装に大きな影響を与えることがあります。

地震によってクラックが発生するケースが一例です。

外的要因による被害

火事や爆発、暴動、さらには動植物による損害など、外部からの偶然の要因で起こる被害です。

例えば、火災で外壁が焦げてしまう場合や、鳥が塗膜を傷つける場合が該当します。
これらは予測や防止が難しい点が特徴です。

地盤の問題

地盤の動きや土砂崩れなど、地形や地質に起因する損害です。

例えば、地盤沈下によって建物が傾き、それに伴い外壁にヒビが入ったり塗装が剥がれたりすることがあります。
こうした現象は、土地の特性や周辺環境に影響を受けることが多いです。

所有者や使用者の過失

所有者や建物を使用する方が行った修理や改造、不適切な管理、あるいは通常とは異なる使用方法によって発生する不具合です。
例えば、塗装面に適さない薬品を使った掃除や、外壁に過剰な荷重をかけた場合に問題が生じることがあります。

経年劣化

時間の経過とともに自然に起こる劣化や摩耗、錆、カビ、変色などの不具合を指します。

例えば、塗料が日光や雨風にさらされ続けることで色が褪せたり、表面が剥がれたりする場合があります。
これらは長期的な使用に伴う不可避な現象です。

技術的に予防不可能な現象

現時点の技術では防ぐことが難しい現象や、それに起因する不具合です。

技術の進化とともに改善される可能性はありますが、現段階では完全な防止が不可能なものがあります。

他社による管理・修理

依頼した業者以外の方や企業が行った修理や管理が原因となる損害です。

例えば、別の業者が施工した部分が原因で外壁塗装に不具合が出た場合などが該当します。

構造や旧塗膜の欠陥

工事対象の構造や設計に問題がある場合、あるいは建物の素材や以前に行われた塗装が原因で起こる不具合を指します。

例えば、前回の塗装で下処理や下塗りが不十分だったことが原因で外壁が劣化しやすくなる場合があります。

工事範囲外や材料外の問題

工事を行った箇所以外で発生した事故や、工事で使用していない材料が原因で生じた損害です。

例えば、住宅街で起きた交通事故により、外壁に何らかの外傷ができた場合などが対象です。

外壁塗装で保証を受けるための注意点

外壁塗装で保証を受けるための注意点

最後に、外壁塗装で保証を受けるための注意点として、4つのポイントを見ていきます。
保証をしっかり受けるためにも、こちらで紹介する内容をしっかりおさえておくようにしましょう。

しっかり保証書を受け取る

保証書は保証を受けられる権利の証明なので、必ず受け取るようにしましょう。

また、受け取りの際は保証内容や範囲について、しっかりと把握できるように確認することをオススメします。

信頼できる外壁塗装業者に依頼する

安心の保証を受ける上で、信頼できる塗装会社を選ぶことは重要です。

優良な業者であれば、長期でサポートしてもらえ、何かあれば駆けつけてくれます。
また、定期的に点検に来てくれる会社だと、塗装の劣化も緩やかになり、次回の塗り替え時の費用削減にもつながります。

信頼できる外壁塗装業者の選び方は、以下の記事も参考にしてみてください。

保証に頼らず工事中に確認する

保証も完全ではありません。

時間が経ってからの劣化などは経年劣化と判断されることもあります。
そのため、最も重要なのは、施工中に工事が適切に行われているか確認することです。

可能であれば各工程を把握し、各工程が適切に行われているか確認することをオススメします。

瑕疵保険に加入する

瑕疵保険とは、外壁塗装やリフォーム工事の施工後に不備が見つかった場合、その修繕にかかる費用を補償する保険です。

この保険では、工事を依頼した業者が加入している保険会社や団体から保険金が支払われる仕組みになっています。
万が一、業者が倒産したり支払いができなくなったりした場合でも、適切な補償を受けられる点が大きな特徴です。

これにより、安心して保険を利用することが可能です。

まとめ

今回は、外壁塗装の保証について解説してきました。

保証は強い味方になるものの、その対象を理解しておくことでより活用しやすくなります。
特におさえるべきポイントは以下の通りです。

  • 外壁塗装の保証は基本的にメーカー保証と施工会社の工事保証で、メーカー保証はつかないことが多い
  • 保証期間内でも、保証の対象になるか対象外になるかは症状や原因による
  • 「契約不適合責任」の法律により、施工から10年以内であれば保証を受けられる場合がある
  • 保証書はしっかり保管しておくことが大事

そして、外壁塗装の施工会社からの工事保証を受けるには、信頼できる外壁塗装会社に依頼することが重要です。
マスカットホームでは、業界最長の15年保証をつけています(保証の詳細を見る→)。

大阪府箕面市や豊中市にお住まいの方はお気軽にお問い合わせください。

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