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外壁塗装のクリア塗装で失敗する原因と3つの対策を徹底解説

クリア塗装で失敗するケース
  • 次の外壁塗装はクリア塗装を検討しているけど、どのような失敗事例があるだろう?
  • クリア塗装で失敗しないためのポイントが知りたいな。

元のデザイン性を活かせるクリア塗装。
メリットがある一方で、通常の塗料では考慮する必要がない事象が発生する可能性があります。

具体的には以下のようなケースがあります。

  • 塗膜が剥がれてしまった
  • 塗装後すぐ白くなってしまった
  • 仕上がりが綺麗にならなかった
  • 塗装後にシーリングが浮いて見えてしまう

具体的な原因や事象について、大阪府箕面市・豊中市の外壁塗装専門のマスカットホームが詳しく解説していきます。

また、クリア塗装で失敗しないためのポイントも解説していくので、クリア塗装を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装でクリア塗装を行って失敗してしまうケース

外壁塗装でクリア塗装を行って失敗してしまうのは、どのようなケースがあるでしょうか?
代表的なものとして以下4つがあります。

  • 塗膜が剥がれてしまった
  • 塗装後すぐ白くなってしまった
  • 仕上がりが綺麗にならなかった
  • 塗装後にシーリングが浮いて見えてしまう

それぞれ詳細を見ていきましょう。

塗膜が剥がれてしまった

クリア塗装は、外壁塗装で通常行う下塗りを行いません。
下塗りは壁材と塗料の密着をよくするための工程です。

クリア塗装の場合はこの工程がありません。
そのため、下処理や高圧洗浄を丁寧に行わない場合は密着不良を起こす可能性があります。

ただし、一般的な塗料と比べて多い印象はなく、頻繁に起きる事象ではありません。
もし塗膜が剥がれてしまった場合、以下のような対策が必要です。

  • 下処理を念入りに行う
  • 高圧洗浄を念入りに行う
  • 塗料の仕様に準じた使用方法で扱う

塗装後すぐ白くなってしまった

クリア塗装は透明な分、少し濁っただけで白っぽく見えてしまうことがあります。
よほどのことがない限り起きませんが、塗装時に湿気や水分を帯びることで白っぽく濁ってしまう場合があるのです。

この場合の対策としては以下があります。

  • 雨の日や湿気が高い日に塗らない
  • 塗料の仕様に準じた使用方法で扱う

仕上がりが綺麗にならなかった

クリア塗装は、不向きな外壁があるので仕上がりが綺麗にならないことがあります。
原因は、クリア塗装は透明であるため、よくも悪くも元の外壁の状態が直接反映されてしまうためです。

まだ綺麗な状態のサイディングであれば綺麗に仕上がりますが、劣化が進んでいるサイディングの場合の仕上がりは綺麗になりにくいです。

また、元々の外壁に模様(デザイン)がある場合活かせますが、シンプルな外壁の場合は、クリア塗装をする意味が薄れてしまいます。

そのため、築年数が15年以上経っていて劣化した外壁の場合は、クリア塗装を選ばない方がよいです。

塗装後にシーリングが浮いて見えてしまう

シーリングが周りの外壁色と馴染まずに浮いて見えてしまうことがあります。

一般的な塗装は、シーリングを打ち替えた後に塗装を行うので、外壁部分とシーリング部分の色が統一されます。
一方、クリア塗装の場合は、塗装後にシーリングの打ち替え(打ち増し)を行うので、外壁色とシーリング色が異なり、場合によっては浮いて見えてしまうことがあるのです。

もちろん、外壁色とシーリング色はバランスのよいものを選定しますが、実際に塗ってみると合わないというリスクもあります。
この事象の対策としては、以下2つが考えられます。

  • なんとなくで色を決めず、念入りに色決めを行う
  • カラーシミュレーションを行う

上記のように、通常の塗装では見られない事象がクリア塗装では発生してしまうことがあります。

クリア塗装で失敗してしまう主な原因

クリア塗装で失敗する原因

次に、上記のような事象がどのような原因で発生するのか、具体的に見ていきましょう。

外壁材と塗料の相性が悪い

まず、クリア塗装は一般的な塗料での塗装よりも密着不良のリスクは高いです。

クリア塗料自体が密着は悪いということはありません。
ですが、通常の塗料と比較すると下塗り工程がない分、

  • 下処理や洗浄を雑に行う
  • 塗料の仕様とは異なった方法で取り扱う

というような行為により、密着不良が起きるリスクがあります。

施工技術が不足している・施工の仕方が悪い

次に、施工の知識不足によって失敗してしまうケースがあります。

施工技術という観点では特段必要というわけではありませんが、下記のような知識不足により施工不良につながるケースがあるのです。

  • 正しい工程を踏んでいない
  • 仕様とは異なった使用方法で取り扱う
  • 白化する原因や原理を理解していない

メンテナンスがされていない

上記でも触れた通り、下処理や高圧洗浄が満足にされていないと施工不良になってしまうケースがあります。

前述の通り、クリア塗装には下塗りの工程がありません。
そのため、一般的な塗料に比べて、「雑な下処理」「不十分な高圧洗浄」の影響が大きくなるわけです。


このような原因を防ぐためにはどのようにすればよいでしょうか?
次に、失敗しないためのポイントを見ていきましょう。

外壁塗装でクリア塗装にする場合に失敗しないためのポイント

クリア塗装で失敗しないためのポイントは以下3つがあります。

  • 外壁材にしっかり合った塗料を選ぶ
  • 優良業者に塗装を依頼する
  • 築年数(または前回の塗装)が15年を超える場合はクリア塗装を選ばない

一つひとつ見ていきましょう。

外壁材にしっかり合った塗料を選ぶ

まず、外壁材にしっかり合った塗料を選ぶことが不可欠です。

クリア塗装は基本的にサイディングの外壁に対して行いますが、デザイン性が高いサイディングの場合は、デザインがそのまま反映されて綺麗な仕上がりになります。
一方、シンプルなサイディングの場合は通常の塗装と差がつくわけではないので、クリア塗装のメリットを活かせません。

そのため、クリア塗装の特性をしっかり把握したうえで、外壁材に合うのか見極める必要があります。

優良業者に塗装を依頼する

前述の通り、クリア塗装は下記の事項を満たさないと施工不良につながるリスクがあります。

  • 正しい工程を踏む
  • 仕様に準した使用方法で取り扱う
  • 白化する原因や原理を理解する
  • 下処理を念入りに行う
  • 高圧洗浄を念入りに行う

上記の事項を満たすために、優良業者に塗装を依頼するのが不可欠です。
失敗しない外壁塗装会社の選び方は、以下の記事も参考にしてみてください。

築年数(または前回の塗装)が15年を超える場合はクリア塗装を選ばない

前述の通り、クリア塗装は透明であるため、よくも悪くも元の外壁の状態が直接反映されます。

まだ綺麗な状態のサイディングであれば綺麗に仕上がります。
ですが、劣化が進んでいる築15年以上の外壁は、サイディングの仕上がりが綺麗になりにくいです。

外壁塗装でクリア塗装を行う主な3つのメリット

クリア塗装のメリット

ここまで解説した通り、注意点の多いクリア塗装ですが、どのようなメリットがあるでしょうか?
主なメリットとして3つ挙げたので、解説していきます。

外壁のデザイン性を保てる

クリア塗装は透明であるため、元の壁材のデザイン性をそのまま仕上がりに反映させられます。

そのため、元のサイディングの模様やデザインが気に入っている方にはオススメの塗装です。

また、元の素材を活かすと同時に光沢感も得られるため、高級感や美観性も手に入れられます。

メンテナンスがしやすい(工程が少ない)

クリア塗装はメンテナンスがしやすいのもメリットの一つです。

一般的な塗料は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが標準です。
一方、クリア塗装の場合、下塗り工程が必要ありません。

そのため、通常塗料よりも工程が少なく、作業効率がよくなるため、費用が安くなるケースがあります。

チョーキングが起こらない

チョーキングは、塗料に含まれる顔料がチョークの粉のように外壁表面に現れる劣化現象です。

しかし、透明なクリア塗料には顔料が含まれません。
そのため、基本的にチョーキングが起きることがないため、美観性に優れます。

もちろん、劣化は起きるので、光沢が減ったり艶がなくなったりといったことは起きます。

クリア塗装を行う際の費用の相場

ここまで解説した部分を考慮し、クリア塗装にしようと思った場合、どのくらいの費用がかかるかも気になる点かと思います。

クリア塗料にもシリコン塗料やフッ素塗料といったグレードは存在しますが、通常塗料の同等のグレードと比較しても金額は基本的に変わりません。
塗料の種類・費用の目安は以下で解説していきます。

一般的な塗料と差があるケースとしては、クリア塗装の場合はシーリングを塗装後に行うため、耐久性の高いシーリング剤を使用するケースがあります。

まとめ

この記事では、クリア塗装の失敗事例・失敗しないためのポイントを解説してきました。

クリア塗装で失敗しないためには、以下のポイントをしっかり考慮する必要があります。

  • 外壁材にしっかり合った塗料を選ぶ
  • 優良業者に塗装を依頼する
  • 築年数(または前回の塗装)が15年を超える場合はクリア塗装を選ばない

逆に上記の条件を満たせない場合、クリア塗装はオススメできません。
これらの点を考慮して最適な塗装を行うようにしましょう。

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