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外壁塗装で使う塗料6種類!失敗しない選び方と各塗料の特徴を徹底比較

外壁塗装の塗料の種類
  • 「外壁塗装に使う塗料にはどのような種類があるのだろう?」
  • 「我が家に合ったオススメの塗料はあるかな?」

外壁塗装の要となる塗料。
その塗料には数多くの種類があり、選ぶのが大変と思う方も多いかと思います。

そして厄介なことに、塗料は以下のような要素などにより、一概にこれがオススメとはいうことができません。

  • 前回や建築時に塗った塗料の種類
  • お住まいの地域の気候
  • 施主であるあなたがなにを重視するか

そこで、この記事では、大阪府箕面市と豊中市で外壁塗装会社を営むマスカットホームが、塗料について徹底解説していきます。
とくに以下のように考えている方にとっては必見の内容となっています。

この記事のポイント
  • 長い目で見てコストパフォーマンスのよい塗料が知りたい
  • なるべく外壁塗装をしないようにして、外壁塗装の費用を抑えたい
  • 自分自身で納得いく塗料を見つけたい

最後に外壁塗装のプロがコスパ観点で選ぶ、オススメTOP3も紹介します。
外壁塗装で失敗したくない方はぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装の塗料を選ぶ上でおさえておきたい基礎知識

塗料の基礎知識

まずは、外壁塗装の塗料を選ぶ上でおさえておきたい基礎知識を見ていきましょう。

塗装における塗料の重要な役割

そもそも塗料にはどのような役割があるでしょうか?
基本的には、家を紫外線や雨から守るものですが、以下のような役割もあります。

  • 住んでいる人の個性を出せる
  • お客様の好きな色を塗れる
  • 家に対しての意識が高さを表現できる

外壁は常に自然環境により、劣化の進行でひび割れやチョーキングなど建物の寿命が短くなる脅威にさらされています。
これが、塗料を塗ることによって塗膜の保護で劣化の進行を遅らせることが可能なのです。

そのため、見た目だけでなく「家を守る」という観点から、塗料選びは非常に重要なわけです。

水性と油性の違い

塗料は、基本的に水性と油性のどちらかに分かれます。
そして、それぞれに特徴があるため、特徴を考慮の上で最適な塗料を選ぶ必要があります。

水性と油性の特徴はそれぞれ以下の通りです。

水性特徴油性
少ない(揮発性有機化合物(VOC)の排出が少ない)臭い多い(揮発性有機化合物(VOC)の排出が多い)
使用できる室内使用できない
使用できない(密着しない)金属、ステンレス、アルミ使用できない(密着する)
外壁塗装で使用されることが多い適正屋根塗装で使用されることが多い
シンナー不要
(費用がかからず、臭いが少ない)
シンナーの使用シンナーを使用する
(費用+、臭い、人体への影響)
近年は水性でも耐久性が高い塗料が出ている耐久性耐久性が高く、仕上がりがよい(艶が出る)
バリっとめくれる塗膜の剥がれ方削れる(水性より目立ちにくい)
サビの要因になる物によるが一般的に油性より安いその他 屋根の場合は油性を使うことが多い金属、ステンレス、アルミへの密着がよい

1液型と2液型の違い

1液型塗料は使用する前に特別な混合作業が不要な塗料、2液型塗料は主剤と硬化剤の2つの成分から構成されている塗料をいいます。

仕上がりに見違える違いはありませんが、それぞれ特徴があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。

1液型手間がかからない(作業効率がよい)硬化剤が少量で済む費用が安い
無機、フッ素塗料以外の水性は1液型を使用することが多い
2液型硬化剤を一定量混ぜる必要があり水性と比較すると作業効率が悪い
硬化剤を混ぜるため扱いが難しい下地に食いつき、しっかりした塗膜になるタック(ねちゃつき)が少なくなる

基本的に、マスカットホームは2液型を使用することが多いです。

外壁塗装は3度塗りが基本

外壁塗装は1度塗って終わりではありません。
基本的には、「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3度塗りが必要となります。

理由は主に以下3点です。

  • 素地の色が透けにくい
  • 耐候性・耐久性が上がる
  • 剥がれにくくなる

それぞれの工程に以下のような役割があります。

下塗り下地調整剤を塗る工程で最も重要な役割。
上塗りにムラができるのは、結局下塗りの時点でムラがあることが多い。
素地と上塗り塗料の密着をよくするための糊のような役割、素地の凹凸をなくしてあげる役割がある。
中塗り 上塗り1回目ともいわれる工程。
基本的に仕上げのつもりで塗る。
上塗り 上塗り2回目ともいわれる工程。
中塗りで仕上げるつもりで塗るが、どうしてもムラが出るので、上塗りで仕上げを行う。

3度塗りが基本ですが、4度塗り・5度塗りをアピールしているメーカーもあります。
もちろん4回以上塗った方がよいのはよいですが、3度塗りと比較するとそこまで大差はありません。

しかし、2度塗りと3度塗りは大きな差が出るため、3度塗りが一番効果的なわけです。
※ただし、塗料によってはメーカーが2度塗りでよいと謳っている塗料もあるにはあります。

工程によって適した塗料は異なる

3度塗りそれぞれの工程すべてで同じ塗料を使えばよいわけではありません。
工程により適した塗料があるため、その点を理解する必要があります。

基本的には以下のように、施主と職人の腕によって左右されます。

下塗り下地調整剤にはさまざまな種類があり、建築時(前回塗装時)の塗料に判断することが多い。
上塗りと比較して重要度が高く、下塗りの出来がよければ上塗りもうまくいきやすい。
中塗り
(上塗り)
中塗りも上塗り用の塗料を使用する。
どのような塗料を使用するかは、施主の希望(コスト、耐久性など)により決めることが多い

上記のように、下塗りと中塗り及び上塗りでは塗料を分けて塗装を行っていきます。

それぞれでどの塗料を使うかは、職人と相談して決めるのがオススメです。

DIYで扱いやすい塗料

外壁塗装をしようと思っている方のなかには、外壁塗装会社に依頼せずにDIYで行おうと思っている方もいるかと思います。
DIYで塗装する場合、扱いが簡単な水性塗料が適しています。

なかでも、ホームセンターで販売されているアサヒペンの塗料が安価で使用しやすくオススメです。

アサヒペンの公式サイトで確認する

基本的に水性の塗料がオススメですが、鉄部の場合は油性を使わざるを得ません。

なお、外壁に関しては塗装するべきではありません。
なぜなら、塗装会社が使用する塗料と相性が悪いことが多く、業者が塗る際に施主が塗った塗料が剥がれてしまう(縮れてくる)ためです。

なので、長期的なコストパフォーマンスを考えるのであれば、DIYではなく外壁塗装会社へ依頼するのがベストです。

外壁塗装における工法や仕上げの種類

外壁塗装は、工法や仕上げによって仕上がりの状態などに影響してきます。
それでは、工法と仕上げどのようなものがあるか、それぞれ見ていきましょう。

塗装の仕上げを左右する「工法(塗り方)」の種類

まずは、工法の種類を3つ見ていきましょう。

ローラー塗り

ローラー塗りは、外壁塗装で最も主流の工法です。

飛散が少なくなり近隣に配慮しやすい反面、以下のようなデメリットがあります。

  • ローラーの毛がすぐヘタる
  • 耐久性が悪く、塗料をつけてもすぐになくなる(含みが悪い)

また、使う場面によってローラーの使い分けも重要です。

  • 軒天:大きく塗らないため、塗りムラの出にくい目が細かいものを使う(含みが悪くてもOK)
  • 壁:塗りムラより含み優先で、含みや掃き出しのよいものを使う
  • サイディング:凹凸が多い場合は毛が長いものを使う
  • モルタル:基本的には使い捨て(1工程で1~2日本)で、中塗り上塗りでそれぞれ1~3本使う

広い面積(主に屋根壁)や付帯部もローラーで塗ります。

吹き付け塗装

吹き付け塗装は、塗り替えではなく新築時に使われることが多い工法です。
専用ガンで塗料を霧状に吹き付ける工法で、スピーディかつ均一な仕上がりが特徴です。

吹き付けは満遍なく塗れるため、ハケやローラーだと完成に影響が出そうな場合に使います。
ただし、飛散のリスクがあるので、使いどころは選ばなければなりません。

均一に塗る技術も求められるため、職人さんの好みによって使ったり使わなかったりします。

刷毛(ハケ)塗り

3つ目の刷毛(ハケ)塗りもよく使う工法です。

ローラーが入らないところはハケを使います。
例えば、付帯部の一部や屋根材も細かい部分には使うことがあります。

ハケ塗りの特徴は以下の通りです。

  • 動物の毛が使われる(硬い豚の毛や柔らかい馬の毛)
  • 油性塗料は動物の毛を使う
  • 馬は柔らかいため、凹凸がない付帯部に使うことで後が残りにくくなる
  • 凹凸の激しい箇所は豚の毛が硬いため奥まで塗れる

最終的な仕上がりの美しさを左右するとても重要な工法です。

デザイン性を高める「仕上げ」の種類と模様パターン

次にデザイン性を高める「仕上げ」の種類と模様パターンを見ていきましょう。

リシン仕上げ

リシン仕上げは、細かい砂や石に塗料を混ぜ、吹き付けて仕上げる方法です。

医師が混ざっているため、塗りムラが出やすく吹き付け塗装を行う可能性があります。
また、新築時の吹き付け仕上げの状態によっては塗りムラが生じることがあり、その場合、上からの塗装で完全にカバーするのは難しいです。

状況によっては、リシンを再度吹き付ける対応が必要になることもあります。

スタッコ仕上げ

リシンよりも粒の大きい骨材(石や砂)をセメント系や合成樹脂系の材料に混ぜ、厚く吹き付けて模様を作るものです。

石や骨材に加え、リシンよりも凹凸が激しい仕上げの場合、塗りムラが出やすくなります。
また、ツヤの少ない塗料を使用し、透湿性を確保する必要があります。
これは、内部からの水分やガスが抜けにくくなることで、塗膜が膨れるなどの不具合が起こるのを防ぐためです。

吹き付けタイル仕上げ

下塗りや上塗りの工程でよく作られる、硬質で艶のある仕上げです。

アクリル系塗料は吹付費用が比較的安価で、モルタルの住宅には基本的に吹付で施工されるのが一般的です。
特に大きな注意点はありませんが、リシンと同様に、吹付時の状態によっては塗りムラが出ることがあります。

最もポピュラーな吹付仕上げのひとつです。

ジョリパット(コテ仕上げ)

「ジョリパット」という商品名で知られる仕上げ材を使い、職人がコテやローラー、吹き付けなどで多彩な模様を手作業で作り上げます。

モルタルに施す仕上げで、コテを使って施工するため、仕上がりの種類が多種多様です。
スタッコ同様、内部からのガスが抜けにくくなることで塗膜が膨れるおそれがあります。
そのため、ジョリパットには専用(または推奨されている)塗料を使用する必要があります。

多彩模様塗装

ひとつの塗料の中に複数の色のついたゲル状のチップが含まれており、一度塗るだけで石材調やサイディング調の高級感ある壁面を作り出せる塗装方法です。

吹付で行う施工で、サイディングに用いられることが多い仕上げです。
対応している下塗り材を使用しないと密着不良のリスクがあるため、下塗り材の選定には十分な注意が必要となります。

クリア塗装

無色透明の塗料で、既存の外壁の上からコーティングする塗装方法です。

無色透明の塗料を使用し、外壁の素材感やデザインを活かしながら、保護やツヤ出しを行う塗装方法です。
通常の塗料のように着色はせず、既存の外壁の色や模様をそのまま残せます。

クリア塗装については、以下の記事も参考にしてみてください。

外壁塗装の塗料の失敗しない選び方

塗料の選び方

ここまで解説してきた基礎知識をおさえた上で、次に外壁塗装で使う塗料の選び方を見ていきましょう。
基本的に、以下4つのポイントで選定することをオススメします。

  • 耐用年数からコスパを考える
  • 外壁に適した塗料を選ぶ
  • メンテナンスのしやすさ
  • 住まいの気候条件に合わせたもの

具体的にどのような観点で見るべきか見ていきましょう。

耐用年数からコスパを考える

まず、塗料を選ぶ上で最も重視されるのが「耐用年数、またはコスト」です。

耐用年数と金額を考えると、「エスケープレミアム無機」が優れており、コスパのよい塗料と言えます。

ただし、「エスケープレミアムシリコン(ラジカルシリコン塗料)」も比較的安い金額で、一定以上のパフォーマンスを出すので好まれています。

ただし、工事費用はシリコン塗料に比べると10万円以上高くなることが多いです。
とは言え、耐久年数は5年以上長いので、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

なお、施主のなかには一定のスパンで外壁の色を変えたい方もいるので、一概に耐久年数だけで測れない場合もあります。

外壁に適した塗料を選ぶ

次に外壁に適した塗料を選ぶことも大事です。
各工程で考慮すべきポイントは以下の通りです。

下塗り下地調整剤にはさまざまな種類があり、建築時(前回塗装時)の塗料によってどのような下地材料を使用するか判断する必要がある。
例)新築の時のサイディングが光触媒だった場合は塗膜が膨れたり、密着しないことがあるため、ハイブリッドシーラーを使う
中塗り、
上塗り
基本的に上塗り塗料はどのような外壁材にも合うため、外壁による判断ではなく、以下によって判断する。
コストで選ぶ耐久性で選ぶ住環境で選ぶ。

上記のように、下塗りに関して適した塗料を選ぶのが重要になります。

メンテナンスのしやすさ

続いてのポイントは、「メンテナンスのしやすさ」です。

塗料によって、メンテナンスがしやすいものがあります。
ここでいうメンテナンスがしやすいとは「掃除のしやすさ」「補修のしやすさ」を指します。

メンテナンスのしやすさでオススメなのが「光触媒塗料」と「無機塗料」です。
それぞれの特徴は以下の通りです。

メンテナンスがしやすい塗料特徴
No.1:光触媒塗料水(雨水)で汚れが取れる。
光触媒塗料は表面を超親水性(※)にします。
塗装した表面にかかった雨水などが膜のように広がり、壁の汚れの下に入り込み、浮き上がらせて流します。
汚れが落ちやすくなるので、掃除の手間も最小限になるわけです。

太陽光が汚れを分解する光触媒に光があたると、活性酸素が発生します。
この活性酸素が表面に付着した有機物の汚れを分解し、付着力を弱めます。
雨が降ると、この汚れが洗い流されやすくなるのです。
No.2:無機塗料水(雨水)で汚れが取れる光触媒と同様、無機塗料も表面を超親水性にします。
塗装した表面にかかった雨水などが膜のように広がり、壁の汚れの下に入り込み、浮き上がらせて流します。
汚れが落ちやすくなるので、掃除の手間も最小限になるわけです。

塗料自体が強い(硬い)無機塗料の特徴は、塗膜が硬くなることです。
そのため傷がつきにくく、他の塗料に比べて修繕の手間が省けます。
ただし、硬いという特徴は欠点もあり、クラック(ひび割れ)が起きやすくなってしまいます。

その欠点を補った無機塗料がエスケープレミアム無機です。
なお、エスケープレミアム無機は従来の無機塗料よりも柔軟性に優れていて、無機塗料とシリコン塗料の中間のちょうどよい、耐久性(硬さ)と柔軟性を併せ持った塗料です。

※)超親水性とは、水が玉のようにならず表面になじむ状態のことをいいます。

ひとつ目に挙げたコスパの観点でも、メンテナンスのしやすさは重要な要素と言えるでしょう。

住まいの気候条件に合わせたもの

最後に、お住まいの気候条件に合わせることも大事です。
具体的には、気候の特徴によってオススメな塗料が以下のように異なります。

気候の特徴オススメな塗料
湿気が多い防カビ防藻塗料、苔がつきにくい塗料
西日などの陽がよくあたるチョーキングしやすいため、ラジカル系の塗料や遮熱系の塗料
沿岸地域潮風予防の塗料(油性で膜がつくような塗料)
ベルアート(コテ仕上げ)をしている湿気を逃す必要がある必要があるため、透湿性の高い塗料(サイディングした外壁は湿気を逃すための隙間があるが、ベルアートはそれがないため湿気を逃す必要がある)

上記のように、お住まいの地域に合わせて最適な塗料を選ぶようにしましょう。

ここまで解説した内容を考慮のうえ、次に外壁塗装で使える塗料の種類・グレードでオススメな6つの特徴を解説していきます。

外壁塗装で使える塗料の種類・グレード6つの特徴を徹底解説

基礎知識と選び方の解説で少し長くなりましたが、本題である外壁塗装でオススメな塗料6つについて見ていきましょう。
メリット・デメリットと合わせて紹介していくので、塗料を選ぶ際の参考にしてみてください。

まずは塗料6種類を徹底比較

塗料6つの種類について、一つひとつ見ていきますが、まずは一覧で見ていきましょう。

耐用年数メリットデメリット価格防汚防水防カビ色の種類
アクリル塗料5年前後価格がかなり安価なので塗装費用を抑えられる・耐久性が悪い
・チョーキングや退色が早い
・防汚性も低い
51113
ウレタン塗料6〜8年比較的安価で場所により多少耐久性は上がるこちらも退色が早く耐久性が低い42124
シリコン塗料8〜12年安価でありながらそこそこの耐久性や防汚性がある・環境にもよるがウレタン塗料とそこまで変わらない耐久性である
・退色もそこそこ早く、汚れやすい
43224
ラジカル水溶性シリコン塗料12〜15年1番コスパが良く住宅では主流のグレードあくまで基盤となる樹脂がシリコンなので耐久性はあまり変わらない可能性もある44334
フッ素塗料15~20年・耐久性
・防汚性がかなり高くメンテナンス頻度を抑えれる
・工事費が高額になりがち
・外壁をフッ素にしても付帯部各所もフッ素で塗らないと付帯部だけが著しく劣化が早くなってしまう
15554
無機塗料18~25年・ケイ素/セラミック等ガラスと同じような無機成分が配合されてるのでチョーキングしにくく塗膜の耐久性は最高クラス・メーカーによってはかなり高額になる
・正しい施工しないとシーリングの上等に割れが発生したりする
15554

次に一つひとつ特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。

アクリル塗料

まず、アクリル塗料には以下のような特徴があります。

  • 外壁業者で使うことはほぼない
  • 耐久性が弱い
  • DIY用の塗料で使われていることが多い

メリットとデメリット

着目すべきメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット主成分がアクリルなので非常に安い
デメリット耐候性・耐久性が他の塗料に比べて劣る

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥169,000
耐用年数3~5年

ウレタン塗料

ウレタン塗料には以下のような特徴があります。

  • 主に付帯部(雨樋/破風/水切り/鉄部等)で使用する塗料でエンビ系の素材
  • 付帯部もシリコンにできるならその方がよいが、予算の関係でウレタンが使用されることがある
  • 以前は外壁にも主流的に使用されていたが、シリコンやラジカルの登場で現在はあまり使用されていない

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット付帯部で使用する際にちょうどよいコスパ
デメリット外壁で使うには機能性が不足

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥208,000
耐用年数5~8年

シリコン塗料

シリコン塗料には以下のような特徴があります。

  • 外壁屋根で主流な塗料のひとつ
  • 樹脂が主成分で機能性耐久性がある
  • アクリルウレタンに比べると低汚染(汚れがつきにくい)で紫外線にも強い
  • 近年はラジカルの登場で使用数が減っているが、とはいえまだまだ使用されている

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット全体的に性能高い価格がそれなりに安い
デメリットさらに良コスパのラジカル水溶型シリコン塗料が存在する

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥234,000
耐用年数7~13年

ラジカル水溶性シリコン塗料

「ラジカル水溶型アクリル塗料」「ラジカル水溶型ウレタン塗料」が存在しますが、ここでは「ラジカル水溶型シリコン塗料」を挙げています。
ラジカル水溶性シリコン塗料には以下のような特徴があります。

  • ラジカル塗料とは、塗膜を破壊する要素である「ラジカル」発生しにくくする特徴を持つ
  • チョーキングしにくく、色褪せしにくい、低汚染
  • 耐候性、耐久性に優れている
  • 光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
  • かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット・全体的に性能高い
・価格がそれなりに安い
デメリット

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥286,000
耐用年数8~14年

フッ素塗料

フッ素塗料には以下のような特徴があります。

  • フッ素がメインの樹脂塗料、全体的にハイグレード
  • 塗膜が硬くなる、追従性がない(塗膜が伸びない)のでクラックについていけない、傷つきにくい

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット・耐候性、耐久性に優れている
・光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
・汚れが定着しにくい
・紫外線に極めて強い
・かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持
デメリット価格が高く、さらに優れた機能を持つ無機塗料にコスパでは劣る

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥436,000
耐用年数10~15年

無機塗料

次に、無機塗料には以下のような特徴があります。

  • 近年はフッ素よりも主流になってきている
  • フッ素と同様塗膜が硬いが、エスケープレミアムシリコンは程よく硬く柔軟性もある。
    (従来の無機とシリコンのいいとこ取り)
  • 耐候性、耐久性に極めて優れている
  • 光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
  • 汚れが定着しにくい
  • 紫外線に極めて強い
  • かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット全体的に性能が極めて高い
デメリット次の塗り替えの際の材料を選ぶ(上塗りの密着が悪く、捲れやすい)

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥455,000
耐用年数15~20年(メーカーによっては30年を謳っているところも)

コスパで選ぶオススメの塗料ランキングトップ3

次に、コスパで選んだ際にどの塗料がオススメなのか、ランキング形式でトップ3を紹介します。

No1.プレミアム無機(エスケー化研)

一般名称超低汚染ハイブリッド水性無機塗料
メーカーHPエスケープレミアム無機
塗装方法吹付、ローラー、刷毛
色目各色
特徴 従来の無機塗料よりも柔軟性に優れているそのうえ、安いプレミアムシリコンよりは高いが機能性を考えるとコスパは一番よいと考える

No2.プレミアムシリコン(エスケー化研)

一般名称超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料
メーカーHP エスケープレミアムシリコン
塗装方法吹付、ローラー、刷毛
設計価格2,540円/m2
期待耐用年数14~16年
色目各色
特徴 ラジカル水溶型シリコン塗料他メーカーの同レベル塗料よりも安く、扱いやすい(水っぽくない、コッテリしている)止まりがいい(色の隠蔽性が高い、下地の黒を消せる)作業効率がよいと品質が上がる

No3.アレスダイナミックトップ(関西ペイント)

一般名称アレスダイナミックトップ
メーカーHPアレスダイナミックTOP
塗装方法ハケ、ローラー
色目各色
特徴ラジカルコン塗料。値段は高いが、ブランド力がある職人が信用して使用できて性能もよい

塗料別の大阪府豊中市・箕面市における外壁塗装の事例紹介

最後に塗料別で実際の事例を見ていきましょう。
マスカットホームで施工した事例を紹介していきます。

シリコン塗料の実例:Y様

施工前画像

施工前の住宅

施工後画像

施工後の住宅
その塗料を選んだ理由今後もあまり塗り替えることもないと思ったので、プレミアムシリコン塗装の耐久性などをお聞きして担当の方にもオススメして頂いたので選びました。
塗料へのこだわり塗装に対して深いこだわりがあったわけではないのですが、美観は好みのものにしていただきたく、見た目がツルツルのものは好きではなかっので、それをお伝えしてお願いしました。
見本と仕上がりで、ギャップはあったか(お客さん談)ギャップはなかったです!
家の前を通られる方に「とても可愛い素敵なお家になったね。」とよく言われます!笑
マスカット様にお願いして良かったなと、大満足です。

事例の詳細を見る

プレミアム無機塗料の実例:N様

施工前画像

施工後画像

その塗料を選んだ理由耐久年数が長く、遮熱効果があるなど、品質のいい塗料とすすめられたためです。
近所の方もみんな選ばれていたことも理由のひとつです。
塗料へのこだわり塗料について、当初は特にこだわりはありませんでした。
見本と仕上がりで、ギャップはあったか(お客さん談)ギャップはありませんでした。
説明通りの仕上がりでした。

事例の詳細を見る

まとめ

今回は、外壁塗装に使う塗料について徹底解説してきました。
失敗せずに塗料を選ぶ際に大事なことをまとめると以下の通りです。

  • 外壁塗装会社に依頼をして最適な塗料を選ぶのがベスト
  • 「油性」より「水性」のほうが外壁塗装で使われることが多い
  • 硬化剤を一定量混ぜる「2液型」を使うことが多い
  • 外壁塗装においては、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3度塗りが基本
  • 工程によって塗料は分ける必要がある(中塗りと上塗りは同じ、下塗りは別のもの)

外壁塗装で使われる代表的な塗料6つについて、特徴やメリット・デメリットについてもお伝えしました。
なかでも、コストパフォーマンスの観点で次の塗料がオススメです。

コスパのよいオススメ塗料
  • プレミアム無機(エスケー化研)
  • プレミアムシリコン(エスケー化研)
  • アレスダイナミックトップ(関西ペイント)

これらのポイントを考慮して適切な塗料を選んでいただければと思いますが、何度もお伝えするように、外壁塗装はプロに依頼するのがベストです。
安く済ませようと思いDIYで塗装しても、結果的に高くついてしまうことはよくある話です。

長く快適に暮らしていくためにも、最良の選択をされることを願っています。

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