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光触媒塗料とは?外壁塗装で使用するメリットデメリットから判断基準まで徹底解説

外壁塗装で使う光触媒塗料
  • 外壁塗装で使う光触媒塗料で何のことだろう?
  • 我が家でも光触媒で塗装することはできるのかな?

外壁塗装で要となる塗料。
その塗料には様々な種類があり、代表的な種類は以下の記事で解説をしています。

そのような中、オプション的に使われるのが光触媒塗料です。
光触媒塗料は、セルフクリーニング機能が備わった外壁塗料で、耐久年数が長いのが特徴です。

おそらくあまり知識のない方は、光触媒の特徴やメリットデメリットを理解されていないかと思います。
そこで、この記事では以下の観点で光触媒塗料について解説していきます。

  • 光触媒塗料とはなにか
  • 光触媒塗料のメリットデメリット
  • 代表的な光触媒塗料の種類
  • 光触媒塗料を使うかどうかの判断基準

光触媒塗料を使った塗装は高い技術力が必要です。
そのひとつである「ピュアコート」を使用しているマスカットホームが詳しく解説していくので、是非参考にしてみてください。

外壁塗装で使う光触媒とは?

光触媒塗料は、紫外線や光に反応し、汚れを分解するセルフクリーニング機能を備えた外壁塗料です。
一般的に高性能といわれる、無機塗料やフッ素塗料の耐久年数が15〜20年と同等の耐久年数があります。

光触媒塗料の大きな特徴としては、以下2点が挙げられます。

セルフクリーニング(雨水で外壁がきれいになる)

まず、光触媒塗料は表面を超親水性にします。
超親水性とは、水が玉のようにならず表面になじむ状態のことです。

塗装した表面にかかった雨水などが膜のように広がり、壁の汚れの下に入り込み、浮き上がらせて流します。
汚れが落ちやすくなるので、掃除の手間も最小限になります。

セルフクリーニング(太陽光が汚れを分解)

次に、光触媒に光が当たると活性酸素が発生します。
この活性酸素が表面に付着した有機物の汚れを分解し、付着力を弱めます。

そのため、雨が降ると、この汚れが洗い流されやすくなるのです。

光触媒で外壁塗装を行う6つのメリット

光触媒のメリット

光触媒は、上記で挙げた以外にも様々なメリットがあります。
具体的なメリットとして、6つのポイントを見ていきましょう。

セルフクリーニング

前述のセルフクリーニングは、光触媒塗料の最大のメリットです。

雨水や太陽光で外壁がきれいになるため、汚れが定着しにくいです。
汚れは外壁塗料の持つ性能を妨げるので、その結果、通常の塗料よりも耐久年数を長引かせられます。

耐久性・耐候性に優れている

光触媒塗料は優れた耐久性・耐候性を持っています。
促進耐候試験では、20年以上の耐候性という結果が出ました。

優れた性能の理由は、四フッ化(PTFE)系フッ素樹脂がベースとなっているためです。

UVカット効果

次に、光触媒塗料は紫外線吸収剤が配合されているため、高いUVカット効果も持っています。

紫外線をカットし、外壁の色あせを防止して、外壁を長持ちさせるのです。

防じん効果

光触媒は、塗膜自体がイオン伝導性を持っています。
そのため、静電気を防いで乾燥状態でもチリ・ホコリ等が付きにくくなり、汚れを防ぎます。

環境への配慮

光触媒の働きにより、大気汚染物質のひとつである二酸化窒素(NOx)を分解します。

その効果は施工面積200mで、外壁だけでなくその周りの空気も浄化します。
そのため、エコロジーへの効果が期待できるのです。

優れた柔軟性

モルタル外壁には一般的に柔軟性のある塗装が用いられます。

光触媒塗料自体に柔軟性があるので、下地塗装の柔軟性を損ないません。

知っておきたい光触媒の2つのデメリット

光触媒のデメリット

光触媒塗料はメリットだけでなく、当然デメリットもあります。
具体的なデメリットとして2つ見ていきましょう。

通常の外壁塗装よりも1回の工事費用が大きくなる

光触媒塗料はオプションのような形で一般的な塗料の上から吹き付けるものです。
そのため、工事費用は大きくなります。

光触媒の性能が充分に発揮されるかどうかは住環境にも左右されます。
よって、コストパフォーマンスが上がるかどうかは職人とも相談の上で充分に検討するとよいでしょう。

費用対効果が薄い可能性がある

下記の場合は光触媒塗料のメリットを充分に享受できない可能性があり、その場合は費用対効果に優れないケースもあります。

  • 陽が当たりにくい:
    光触媒塗料は太陽光により汚れを分解するため、陽が当たりにくい立地等の場合はメリットを充分に活かしにくい
  • 雨水がかからない(軒先が深い):
    屋根の軒先が深い等の理由で雨が外壁に当たりにくい場合、光触媒塗料の持つ、雨水でセルフクリーニングしてくれる性能を充分に活かしにくい

光触媒塗料の使用を検討している場合は、上記のようなデメリットも考慮して、検討することをオススメします。

外壁塗装で使われる代表的な光触媒塗料の代表的な5つの種類

続いて、光触媒塗料の種類について見ていきましょう。
代表的な商品として、5つについて特徴や強みを紹介していきます。

ピュアコート(ピアレックス・テクノロジーズ株式会社)

ピュアコートは、ピアレックス・テクノロジーズ株式会社が販売している塗料です。
特徴は、以下の通りです。

  • 防汚・防カビ効果:光触媒と高耐候性フッ素樹脂を独自に配合し、優れた防汚・防カビ効果を発揮する
  • 高耐久性:フッ素樹脂ベースのため、耐久性が高く、外壁の美観を長期間維持する
  • UVカット効果:紫外線をカットし、外壁の色あせを防止する

ピュアコートは、マスカットホームでも使用している塗料です。
より詳細は以下のページも参考にしてみてください。

エヌティオ(NTO)シリーズ(日本特殊塗料株式会社)

続いては、日本特殊塗料株式会社が販売するエヌティオ(NTO)シリーズです。
ニットク・アメニティシステム連合会(NAS会)に加入している企業のみが使えるもので、以下の特徴があります。

  • 抗菌・脱臭効果:汚れ防止だけでなく、抗菌・脱臭効果も備えており、衛生的な環境を提供する
  • 指定施工業者制度:メーカーが指定した施工業者のみが取り扱えるため、施工品質が確保されている

NU-COATシリーズ(株式会社ニュートラル)

NU-COATシリーズは、株式会社ニュートラルが販売する塗料です。
主な特徴は以下の通りです。

  • 可視光応答型光触媒:紫外線だけでなく、室内の光でも光触媒効果を発揮し、室内環境の改善にも寄与する
  • 多用途性:外壁だけでなく、内装や家具など多様な素材への適用が可能

光触媒コーティング材(エスケー化研株式会社)

建築仕上塗材メーカーでトップシェアのエスケー化研株式会社も光触媒塗料を販売しています。
販売している光触媒コーティング材の特徴は以下の通りです。

  • 高いセルフクリーニング効果:光触媒の作用により、外壁の汚れを分解し、雨水で洗い流す効果がある
  • 優れた耐候性:厳しい気象条件にも耐える高い耐候性を持ち、建物の美観を長期間維持する
  • 環境対応:環境に配慮した製品設計で、建物だけでなく周囲の環境にも優しい塗料

エスケー化研は、総合塗料メーカーとして多彩な製品ラインナップを持ち、品質と信頼性で高い評価を得ています。

オプティマスホワイトペイント(株式会社オプティマス)

オプティマスホワイトペイントは、株式会社オプティマスが販売する光触媒塗料です。
以下のような特徴があります。

  • 次世代型光触媒技術:独自の光触媒技術を採用し、従来の製品よりも高い効果を発揮する
  • 持続的な効果:長期間にわたり効果が持続し、メンテナンスの手間を軽減する
  • 環境への配慮:環境負荷を低減する製品設計で、持続可能な社会の実現に貢献している

株式会社オプティマスは、光触媒塗料の開発・販売を主軸とし、サステナビリティを追求する企業です。

光触媒で外壁塗装を行うかどうか決める判断ポイント

光触媒で外壁塗装を行うかどうか決める判断ポイント

上記でも少し触れましたが、最後に光触媒で外壁塗装を行うべきか判断するポイントを見ていきましょう。
3つの判断ポイントを紹介します。

陽が当たりやすい

上記のデメリットで解説したとおり、光触媒塗装を施した外壁は太陽光により汚れを分解します。

そのため、陽が当たりやすい立地の場合は光触媒塗料に適した住宅といえます。
メリットを充分に享受できることは、外壁塗装の耐久年数を伸ばすことにもつながるので、検討してみる価値はあるでしょう。

軒がない、浅い

こちらも上記のデメリットで解説した通り、光触媒塗装を施した外壁は雨水によって汚れを落とします。

そのため、軒がないか軒が浅い、いわゆる雨が当たりやすいような場合は光触媒塗料に適した住宅です。
こちらも外壁塗装の耐久年数を伸ばすことにもつながるので、検討してみる価値はあると考えます。

外壁の汚れが目立ちやすい

一般的に塗り替えの目安とされる10年前後で外壁の汚れが目立つというのは、汚れが付きやすい環境にあります。

そのため、光触媒塗料を使用することで、そのメリットを十分に享受できる可能性があり、採用を検討する価値があるでしょう。

まとめ

今回は外壁塗装で使う光触媒塗料について解説してきました。

光触媒塗料はセルフクリーニングの機能や耐久性に優れているなど様々なメリットがあります。
しかし、光触媒塗料が向いている家と向いていない家があり、向いているかどうかしっかり見極めることが重要です。

特に、以下のような家は光触媒塗料が向いているので、検討してみるとよいでしょう。

  • 陽が当たりやすい
  • 軒がないか軒が浅い
  • 外壁の汚れが目立ちやすい

マスカットホームでもピュアコートの光触媒塗料での塗装をしていますので、大阪府豊中市・箕面市でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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