外壁塗装の塗りムラの放置は危険！発生原因と対処法までプロが解説

外壁塗装は建物の景観にも影響するもの。
しかし、塗装のやり方などによってムラが発生してしまうことがあります。

ムラには主に「艶ムラ」と「模様ムラ」の2つがあり、それぞれ要因が異なります。
それでは具体的にどのような要因によってムラが発生してしまうのでしょうか？

この記事では、ムラが発生する原因から予防する方法まで、外壁塗装会社マスカットホームが詳しく解説していきます。
家の外壁をキレイに保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装で発生するムラの代表的な2種類

外壁塗装でムラが出たといっても、種類はひとつではありません。
まずは外壁塗装でどのようなムラが発生するのか、代表的な2つを見ていきましょう。

艶ムラ

一般的にムラと言われるのは、この艶ムラです。
光の当たる角度によって、部分的に艶があったり逆に艶が引けてマットに見えたりする状態です。

主に、下塗りの精度が低いことによって発生します。
具体的には、下塗りが下手だと中塗りや上塗りの際に、場所によって吸い込んだり吸い込まなかったりします。
吸い込んだら艶がなくなるので、下塗りを均一に塗ることが大事です。

模様ムラ

模様ムラは、以下のように不均一な部分が出る状態です。

特に意匠性（デザイン性）の高い塗材や多彩仕上げの場合に目立ちやすいです。

例えば、吹き付け塗装の場合、壁面とスプレーガンの距離や動かすスピード、塗料の噴出量を一定にする必要があります。
これが乱れると、模様が部分的に厚くなったり薄くなったりするのです。

特に、マスカットホームでも扱いがある「光触媒塗料」は吹き付けでの塗装なので、ムラなく塗るには技術力がより重要となります。

次に、ムラが発生する原因について詳細を見ていきましょう。

外壁塗装にムラが発生する主な原因

外壁塗装でムラが発生する原因には、主に以下3つがあります。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

下塗りが不十分だった

下塗りの不備は、ムラの有無に直結するもので、ムラが発生する一番の原因です。

基本的に、下塗りの回数は1回ですが、塗料の吸い込みが多い場合は1回では足りないので、複数回塗る必要があります。
この判断が正常にできずに、下塗りが不十分だった場合にムラになることがあるのです。

マスカットホームでは、外壁の劣化状態を丁寧に見極め、必要に応じて下塗り材の種類を変える、2回塗りを標準としてご提案するなど、下地作り重視しています。

中塗り・上塗りでムラが起きることもありますが、下塗りが原因で起きるケースの方が断然多いです。

依頼した業者が悪徳業者

業者が悪徳業者の場合、塗料を過度に希釈して使用する場合があります。
要するに、塗料と水（もしくはシンナー）の配分が通常より水の方が多い状態です。

通常、中塗り・上塗りでムラが起きることはそう多くありません。
しかし、塗料を過度に希釈した場合は膜圧が正常に付かず、結果ムラが起きるのです。

マスカットホームが他社施工の物件を実際に見た事例として、以下のような悪質なケースがありました。

これでは正常な塗膜が形成されるはずがなく、ムラが発生、数年で剥がれ落ちるなど深刻な施工不要に直結します。
だからこそ、業者を選定する際は単純な価格の安さだけでなく、その会社の姿勢や理念などをしっかり見る必要があるのです。

塗料を正しく使えていない

3つ目の理由は、塗料を正しく使えていないことです。
塗料にはメーカー規定の仕様書があり、基本的にその内容の通りに使用する必要があります。

塗料によって、下記項目は異なります。

そのため、ムラが発生しないためには、仕様書に合わせて適切に使うことが重要です。

外壁塗装にムラを発見した時の対処法

次に、外壁塗装にムラが発見した時の対処法について見ていきましょう。

まず足場を崩す前に塗装会社に指摘するのが大事

まず、工事中に外壁の状況を確認し、ムラがあれば職人に指摘することが重要です。

後々のトラブルを避けるためにも、少しでも気になる点は伝えることをオススメします。
また、足場を解体する前に指摘することで、余計な工期や費用がかからなくなります。

外壁塗装中は洗濯物を外に干せないなど生活への影響もあるので、なるべく早めに終わらせるためにもこの点はしっかり留意するようにしましょう。

塗装会社に塗り直しができないか打診する

前提として、塗装会社に落ち度がある場合は、塗り直しをしてくれます。

ただし、以下のようなケースは対応してくれない場合があります。

優良業者であれば上記以外のケースは対応してくれることが多いので、業者選びも大事なポイントです。
もしできないと言われた場合は、その理由をしっかり確認するようにしましょう。

最終確認時にしっかり確認、打ち合わせ時に認識合わせ

打ち合わせ時や最終確認時に、ムラがないか確認することは重要です。

新築時のムラなのか、塗装時にできたムラなのか、トラブルを避けるためにも確認する必要があります。
現地調査時には新築時のムラを施主様に報告し、事前に内容を擦り合わせることが重要なわけです。

外壁塗装のムラを予防するための6つのポイント

最後に、外壁塗装のムラを予防するためのポイントを見ていきましょう。

基本的に三度塗りする

外壁塗装は、 三度塗りをするのが基本です。
そのため、三度塗りをしてくれる業者を選ぶことは必須です。

ムラの有無はもちろん、機能性や耐久性にも影響するため、必須で確認することをオススメします。
具体的には、以下の記事を参考にしてみてください。

外壁塗装は3回塗りが基本！その理由とおさえるべきポイント徹底解説

信頼できる塗装会社に依頼する

塗装会社の中には、以下のような粗悪な業者もおり、その結果ムラが発生することがあります。

そのため、業者選びは非常に重要で、金額だけで選んで後悔するケースも多々あります。
具体的には、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

失敗しない外壁塗装業者の選び方！口コミを活用した優良業者選び

マスカットホームに施工をお任せいただいたお客様からは、以下のような声をいただいています。

このように具体的な口コミを確認することで、信頼できる業者を見極めることが可能です。

マスカットホームのレビューを見る

下塗りをきっちり行う

適切な下塗り回数やムラなく下塗りを行うことは、ムラの予防につながります。
特に、下塗りをきっちり行うことが重要です。

ムラができるかどうかの大部分は下塗りの出来にかかっています。

材料の希釈率を守る

塗料にはメーカー規定の希釈倍率があります。
そのため、基本的にその内容の通りに使用しなければなりません。

希釈倍率を守らず、過度に希釈するとムラが起きるケースがあります。

技術のある職人に依頼する

ムラの有無は職人の技量にも依存します。

刷毛とローラーを使い分けた際のムラの出来や下塗り回数の判断などでムラができることもあります。
そのため、技術の高い職人がいる業者へ依頼することがオススメです。

例えば、マスカットホームで施工させていただいたお客様からは以下のように評価されています。

会社の営業担当者だけでなく、実際に施工する「職人」の質に目を向けることが非常に重要です。

事前確認、施工中にもしっかり確認する

打ち合わせ時に、新築時のムラはあるのかどうかを確認しておく必要があります。
そうしておくことで、外壁塗装に発生したムラかもともとあるものかを判断することが可能です。

また、施工中でも気になった箇所は指摘し、塗り直してもらうことをオススメします。
例えば、マスカットホームでは、以下のような連絡帳を使っており、お客様と密にコミュニケーションを取るようにしています。

業者と良好なコミュニケーションを取りながら、施主としての当事者意識を持つことが、最終的な質の向上につなげることが可能です。

まとめ

今回は、外壁塗装のムラに着目して解説してきました。

ムラが発生するには、以下のように主に3つの要因があります。

これらの要因を予防するためには、信頼できる外壁塗装会社へ依頼をし、適切な方法で塗装してもらうことが不可欠です。
また、施工前や足場解体前に気になっている点を確認・業者と認識合わせをすることが必要となります。

この記事を参考に、ぜひムラのない外壁塗装が行えるようにしましょう。