外壁塗装のお金がないにおさえるべき11個のポイント！避けた方がよい行動まで

マイホームのメンテナンスとして欠かせない外壁塗装。
しかし、決して安くない費用がかかるため、タイミングによっては「お金がない…」と頭を抱えてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
そのまま放置すると、かえって大きな出費につながる可能性もあるため、悩ましい問題です。

この記事では、外壁塗装の費用がなくてお困りの方へ、知っておきたい11個のポイントを詳しく解説します。
公的制度の活用法から、費用を賢く抑えるコツ、さらには分割払いの方法まで、具体的な選択肢をご紹介。
また、「お金がない」状況だからこそ避けるべき行動についても、外壁塗装会社マスカットホームがしっかりとお伝えします。

この記事を読めば、予算が厳しい状況でも、諦めずに外壁塗装を実現するための道筋が見えてくるはずです。
正しい知識を身につけて、大切なお住まいを長持ちさせ、将来的なコストも抑える一歩を踏み出しましょう。

外壁塗装のお金がない？まずは知るべき費用相場

外壁塗装を考え始めた時、まず気になるのが「いくらかかるの？」ということですよね。
一般的な30坪程度の戸建て住宅の場合、外壁塗装にかかる費用相場は、おおよそ90万円～130万円程度です。
ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は以下のような要素や依頼する業者によって大きく変動します。

「お金がない」状況で計画を立てるためには、まずご自身の家のケースでどのくらいの費用がかかりそうか、大まかな相場観を持っておくことが非常に大切です。

相場を知ることで、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断する基準にもなります。
費用の相場については以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

外壁塗装の費用相場は？実際の工事費用を用いて分かりやすく解説

お金がない時に外壁塗装をする方法

「外壁塗装が必要なのは分かっているけど、やっぱり予算が…」
そのような時でも、諦める必要はありません。

費用負担を軽減するための、いくつかの方法があります。
公的な制度を活用したり、工事費用そのものを抑えたり、分割払いを検討したりと、選択肢は様々です。

ひとつずつ見ていきましょう。

公的制度を活用する

外壁塗装の費用負担を軽くするために、国や自治体が設けている制度を利用できる場合があります。
すべてのケースで使えるわけではありませんが、条件に合えば大きな助けになる可能性があるので、まずはどのような制度があるか知っておきましょう。

火災保険を活用する

ご加入中の火災保険が、外壁塗装費用の一部を補う手段となるケースがあります。
これは、火災保険が火事だけでなく、台風や雹（ひょう）、雪災といった特定の自然災害による建物の損害も補償対象としている場合があるためです。
もし自然災害によって外壁に被害に遭った場合、その修繕費用に保険金が使える可能性があるのです。

ただし、火災保険の適用には重要な注意点があります。

例えば、強い台風によって飛来物が当たり外壁に傷やへこみ、破損が生じた、といったケースです。
このような場合、保険会社に申請し認められれば、保険金でその部分の修復費用をまかなえる可能性があります。
この場合、塗装工事全体ではなく、被災した箇所の修繕（部分的な塗装や補修）に保険金が充てられる形になりますが、うまく活用できれば自己負担額を大きく抑えることが可能です。

保険申請には、被害状況を証明する写真（被害発生直後のものなど）や、修理にかかる費用の見積書が必要になるのが一般的です。
「もしかして、この前の台風のせいかも？」と思ったら、すぐに自己判断せず、まずはご加入の保険会社や、私たちのような施工業者に相談してみるのがスムーズでしょう。

助成金・補助金を活用する

お住まいの地域によっては、市区町村などが設けている助成金や補助金制度を利用して、外壁塗装の費用負担を軽減できる場合があります。
これは、自治体が住宅リフォームを支援することで、地域経済の活性化や住環境の向上を目指しているケースがあるためです。

ただし、助成金・補助金制度にも注意が必要です。

例えば、私たちが主に施工を行っている箕面市・豊中市では、2025年4月現在、一般的な外壁塗装そのものを対象とした公的な助成金・補助金制度はありません。
（制度は変更される可能性もあるため、最新の情報は各市のウェブサイトなどでご確認ください）

＞箕面市の外壁塗装助成金に関する情報はこちら
＞豊中市の外壁塗装助成金に関する情報はこちら

このように、お住まいの地域によっては助成金が期待できないケースも多いのが実情です。
そのため、箕面市・豊中市にお住まいの方は、自治体の助成金に頼るのではなく、他の方法で費用負担を軽減することを考える必要があります。

なお、マスカットホームでは、地域のお客様への感謝を込めて、独自の補助金（割引）キャンペーンをご用意しています。
外壁塗装をお得に行いたい方は、是非こちらもご活用ください。

＞マスカットホーム独自補助金キャンペーンはこちら

住宅ローン減税制度を活用する

外壁塗装の費用負担を軽減するもうひとつの可能性として、住宅ローン減税制度（住宅借入金等特別控除）を活用するという方法があります。
この制度は、年末時点での住宅ローン残高に応じて、所得税（場合によっては住民税も）から一定額が控除される仕組みです。

通常は住宅購入時に利用されますが、一定の条件を満たすリフォーム工事でも適用対象となる場合があります。

また、住宅ローン減税利用時の注意点として以下が挙げられます。

住宅ローン減税制度をうまく活用できれば、所得税の還付などにより、実質的な費用負担を軽減できる可能性があります。
ただし、適用条件や必要な書類、手続きが少し複雑な面もあります。

そのため、「自分のケースで使えるか？」を正確に知るためには、税務署や、工事を依頼するリフォーム会社、税理士などの専門家に事前に相談してみることを強くオススメします。

外壁塗装の費用をなるべく抑える

公的な制度以外にも、外壁塗装の費用を抑えるための具体的な方法はいくつかあります。
業者選びや依頼するタイミング、ちょっとした交渉など、知っておくだけで数十万円単位の差が出ることもあります。
賢く費用を抑え、納得のいく外壁塗装を実現するためのポイントを見ていきましょう。

相見積もりを取って信頼できる業者を選ぶ

外壁塗装を依頼する業者を選ぶ際には、必ず複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことが非常に重要です。
1社だけの見積もりで即決せず、最低でも2～3社から話を聞き、見積もり内容を比較検討することで、適正な価格を知り、信頼できる業者を見つけやすくなります。

残念ながら、塗装業者の中には相場より高額な見積もりを出すケースや、逆に安さを売りに手抜き工事をする悪質なケースも存在します。
複数社を比較することは、そのようなリスクを回避し、安心して工事を任せられる業者を見つけるための最も確実な方法のひとつです。

ただし、単純に「一番安い見積もりを出した業者を選ぶ」のは避けるべきです。
安すぎる価格には、塗料の質を落としたり、必要な工程を省いたりするリスクが伴う可能性があります。
費用はもちろん重要ですが、提案されている施工内容、使用する塗料の種類やメーカー、保証期間や内容、そして業者の実績や評判などを総合的に判断し、「適正な価格で、質の高い工事をしてくれる」信頼できるパートナーを選ぶことが、後悔しない外壁塗装の鍵となります。

詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

失敗しない外壁塗装業者の選び方！間違いない優良業者選び

大手業者は避けて地元の業者に依頼する

外壁塗装の費用を少しでも抑えたいと考えるなら、大手ハウスメーカーや大規模なリフォーム会社よりも、地域に根差した地元の塗装専門店や、自社で職人を抱えて施工する業者に依頼する方が有利な場合があります。
知名度やブランドイメージだけで選ぶのではなく、会社の規模や形態も考慮に入れるとよいでしょう。

その主な理由は、中間マージンの有無にあります。
大手ハウスメーカーなどの場合、自社で直接施工を行うことは少なく、契約した工事を下請けや孫請けの塗装業者に発注するケースが一般的です。
この仕組みだと、下請け業者の工事費用に加えて、元請けである大手企業の利益や広告宣伝費、営業経費などが「中間マージン」として上乗せされるため、最終的な顧客への請求金額が割高になる傾向があります。

一方で、私たちマスカットホームのような地元密着型の自社施工会社（またはそれに近い形態の会社）であれば、お客様から直接依頼を受け、自社の職人や管理の行き届いた協力業者で施工を進めます。
これにより、不要な中間コストが発生せず、適正な価格で質の高いサービスを提供することが可能になります。

また、地域での評判を大切にし、お客様との距離も近いため、細やかな対応や迅速なアフターフォローが期待でき、品質管理もしっかり行われやすいというメリットもあります。

費用を抑えつつ、質の高い丁寧な工事を期待するのであれば、大手というブランドだけでなく、地域で実績があり信頼できる自社施工の業者を探してみることをオススメします。

閑散期（夏や冬）に依頼する

外壁塗装には繁忙期と閑散期があります。

もし外壁塗装の依頼時期を調整できるのであれば、工事が比較的少なくなる「閑散期」を狙うことで、費用面でのメリットが得られる可能性があります。
塗装業界では、気候が安定している春（3月～5月）や秋（9月～11月）が繁忙期とされ、工事の予約が集中しやすいです。
逆に、真夏（7月～8月）や真冬（12月～2月）は、一般的に閑散期とされています。

閑散期に依頼することで以下のようなメリットがあります。

「夏は暑すぎて塗料の品質に影響が出ないか」「冬は寒くて塗料がちゃんと乾くのか」といった心配をされる方もいるかもしれません。
確かに、極端な高温・低温・多湿や降雪は、塗装工事において注意が必要な要素です。

しかし、経験豊富なプロの塗装業者であれば、気温や湿度に応じた塗料の選択や乾燥時間の管理、作業時間帯の調整など、それぞれの季節に適した施工管理のノウハウを持っています。
したがって、信頼できる業者に依頼すれば、閑散期だからといって品質が著しく劣るということは基本的にありません。

もし工事の時期に強いこだわりがないのであれば、「閑散期割引はありませんか？」と業者に尋ねてみたり、この時期に見積もりを取ってみたりすることで、お得に外壁塗装ができるチャンスが見つかるかもしれません。

値引き交渉する

見積もり内容を確認した上で、「もう少しだけ安くならないか」と値引き交渉を試みること自体は、必ずしも悪いことではありません。
ただし、やみくもに値引きを要求するのではなく、適切なタイミングと、交渉の根拠を持つことが重要です。

例えば、以下のようなケースでは、業者側も交渉に応じてくれやすいかもしれません。

このように、業者側にも何らかのメリットがあったり、納得できる理由があったりする場合、交渉はスムーズに進みやすいでしょう。

一方で、最も注意すべきなのは、理由もなく簡単に大幅な値引きに応じる業者です。
適正な工事を行うためには、質のよい材料費、経験ある職人の人件費、安全な足場代、その他諸経費など、必要なコストがかかります。

そのコストを度外視したような大幅値引きは、

といった、目に見えない部分での手抜き工事につながるリスクが非常に高いと考えられます。
安さに飛びついた結果、数年で塗装がダメになり、結局高くついてしまう…という事態は避けなければなりません。

値引き交渉は、あくまで「適正な工事品質が担保されること」を大前提として、無理のない範囲で行うべきです。
信頼できる業者であれば、値引きできる場合とその理由、できない場合の理由をきちんと説明してくれるはずです。

10年周期で定期的に外壁塗装を行う

「まだ大丈夫そうだから」と外壁塗装を先延ばしにするのは、実は長期的に見ると損をしてしまう可能性が高いです。

費用を抑えるという観点からも、適切なタイミングで定期的にメンテナンスを行うことこそが、最も賢明な方法といえます。
一般的に、外壁塗装の塗り替えサイクルは、使用する塗料のグレードにもよりますが、およそ10年～15年ごとが目安です。

なぜ定期的な塗装がコスト削減につながるのでしょうか？
多くの住宅では、その寿命を全うするまでに、少なくても2回、場合によっては3回程度の外壁塗装が必要になると考えられます。
1回あたりの塗装費用が仮に100万円～150万円だとすると、生涯でかかる塗装費用の合計は300万円～500万円前後になる計算です。

これを、もし「費用がないから」と20年以上も放置してしまったらどうなるでしょう。
外壁の塗装膜は劣化し、防水機能が失われ、外壁材そのものが雨水や紫外線のダメージを受け続けます。
その結果、外壁材に反りや深いひび割れが生じたり、内部の構造材まで腐食が進んだりして、もはや塗装だけでは修復できなくなり、外壁材自体の張り替えや大規模な下地補修が必要になるケースが非常に多いのです。
そうなると、工事費用は塗装の比ではなくなり、500万円以上かかることも珍しくありません。

つまり、「まだ大丈夫」と先延ばしにするよりも、計画的に適切なタイミングで外壁塗装を実施していくことが、結果的に最もコストパフォーマンスが高く、家計にも優しいメンテナンス方法なのです。
「お金がない」状況だからこそ、将来さらに大きな出費を避けるために、計画的なメンテナンスの重要性を認識しておきましょう。

外壁塗装の耐用年数は約10年が目安！根拠と耐用年数を延ばすポイントを徹底解説

各業者固有の割引を活用する

外壁塗装の費用を少しでも抑える方法として、各塗装業者が独自に実施している割引キャンペーンや特典を利用するのも効果的です。
多くの業者が、集客促進や顧客への感謝還元を目的として、時期やタイミングに合わせて様々なキャンペーンを企画・実施しています。

特に、以下のようなタイミングは、お得なキャンペーンが行われている可能性が高いので、チェックしてみるとよいでしょう。

キャンペーンの内容は、「工事費用から〇％割引」「足場代無料サービス」「通常よりワンランク上の高機能塗料を標準価格で提供」など、業者によって様々です。
これらのキャンペーン情報をうまくキャッチし、タイミングよく活用できれば、通常の見積もりよりもお得に、質の高い外壁塗装を実現できる可能性があります。

もちろん、私たちマスカットホームでも、お客様に喜んでいただけるようなキャンペーンを随時実施しています！
現在実施中のキャンペーンについては、以下のページでご確認いただけますので、是非チェックしてみてください。

＞マスカットホームのキャンペーン情報はこちら

気になる業者が見つかったら、まずはその業者のウェブサイトを確認したり、問い合わせの際に「現在利用できるキャンペーンはありますか？」と直接尋ねてみるのがよいでしょう。

費用を分割払いにする

様々な工夫で費用を抑えようとしても、やはり外壁塗装は高額です。
「一括で支払うのはどうしても厳しい…」という場合には、費用を分割して支払う方法を検討しましょう。
代表的な選択肢として、金融機関などが提供するリフォームローンや、現在返済中の住宅ローンを活用する方法があります。

リフォームローンを活用する

まとまった自己資金がすぐに用意できない場合でも、リフォームローンを利用すれば、必要なタイミングで外壁塗装工事を実施することが可能になります。
リフォームローンは、その名の通り、住宅の改修や修繕（リフォーム）を目的とした専用のローン商品です。

リフォームローンを利用することには、次のようなメリットがあります。

一方で、利用する際には以下の点に注意が必要です。

リフォームローンを賢く活用すれば、資金面の不安から塗装を先延ばしにして、かえって大きな修繕費用が必要になる…といった事態を避けることができます。
劣化が進む前に適切なメンテナンスを行うことは、長期的なコスト削減にもつながります。

まずは金融機関の窓口やウェブサイト、あるいは信頼できる施工業者に相談し、ご自身の状況に合ったローンがあるか情報収集してみましょう。

住宅ローンに組み込む

もし現在、住宅ローンを返済中であれば、住宅ローンの借り換え（組み換え）を行うタイミングで、外壁塗装などのリフォーム費用もまとめて借り入れるという方法も、非常に有効な選択肢となりえます。
これは、現在契約している住宅ローンを、より金利の低い別の金融機関の住宅ローンに乗り換える際に、リフォームに必要な資金も上乗せして借り入れ、ローンを一本化するという考え方です。

この方法は、特に低金利の恩恵が大きいですが、検討する上で注意すべき点もあります。

住宅ローンの借り換えとリフォーム費用の一括借入は、適用条件や審査をクリアでき、かつ借り換えメリットが見込める場合には、最も有利にリフォーム資金を調達できる方法のひとつといえるでしょう。
ただし、メリットが本当に出るかどうかは、現在のローン状況、借り換え先の金利や条件、諸費用などを精密に計算する必要があります。

興味がある方は、必ず複数の金融機関で具体的なシミュレーションをしてもらい、専門家（金融機関の担当者やファイナンシャルプランナーなど）に相談することをオススメします。

お金がない時に外壁塗装で避けるべき行動

「お金がない」というプレッシャーは、時に私たちを焦らせ、冷静な判断を曇らせてしまうことがあります。
外壁塗装に関して、費用を気にするあまり取ってしまいがちな行動の中には、実は将来的に大きな損失やトラブルを招く危険なものが含まれています。

ここでは、資金的に厳しい状況の時だからこそ、特に注意して避けるべき行動を5つ、具体的に解説します。

外壁塗装を先延ばしにする

費用面の心配から外壁塗装を先延ばしにしてしまうのは、結果的に最も高くつく選択になりかねない、避けるべき行動の代表例です。
「まだ大丈夫だろう」「もう少し様子を見よう」という判断が、取り返しのつかない劣化を招き、最終的に莫大な修繕費用につながるリスクを孕んでいます。

住宅の外壁や屋根は、常に紫外線や雨風にさらされており、塗装による保護膜は時間とともに確実に劣化していきます。
この保護膜が機能を失うと、外壁材そのものが直接ダメージを受け始め、最初は小さなひび割れや色あせだったものが、放置することで次のように深刻化していきます。

このような状態にまで劣化が進んでしまうと、もはや塗装工事だけでは対応できず、高額な外壁材の張り替え工事や、下地の交換・補修、場合によっては構造部分の修繕まで必要になってしまいます。
そうなると、費用は塗装工事の数倍、500万円を超えてしまうことも全く珍しくありません。

定期的に（10年～15年を目安に）外壁塗装を行っていれば、劣化が軽微なうちに対処できるため、1回あたりの工事費用は比較的抑えられます。
「今、費用をなんとか工面して計画的に塗装する」ことは、将来「莫大な修繕費を支払う」リスクを回避するための、最も確実で経済的な投資なのです。

塗装の適切なタイミングを見逃さず、先延ばしにしないことが、住まいを守り、トータルコストを抑える上で何よりも重要です。

料金が安いだけで業者を決める

複数の業者から見積もりを取った際、提示された金額の安さだけに飛びついて業者を決めてしまうのは、非常にリスクの高い行動です。
外壁塗装は高額な買い物ですから、少しでも安く抑えたい気持ちは痛いほど分かります。
しかし、安さには必ず理由があり、その理由が悪質な手抜き工事につながっているケースも少なくないのです。

相場よりも明らかに安すぎる見積もりには、なぜそのような価格が実現できるのか、疑ってかかる必要があります。
考えられる「安さの裏側」には、次のような危険が潜んでいます。

このような手抜き工事が行われた場合、塗装はわずか数年で剥がれたり、色あせたり、ひび割れたりといった不具合を引き起こします。
結局、すぐに再塗装が必要になり、「安物買いの銭失い」どころか、前回の手抜き工事の補修費用まで上乗せされ、当初の適正価格よりもはるかに高くついてしまうという最悪の事態を招きかねません。

トラブルを避けるためには、まず自宅のおおよその塗装面積と希望する塗料グレードから、費用相場を把握しておくことが第一歩です。
その上で、複数の業者から相見積もりを取り、単に総額の安さだけでなく、以下の点を注意深く比較検討することが不可欠です。

価格と品質のバランスを見極め、総合的に信頼できる業者を選ぶこと。
これが、お金がない時だからこそ、より一層重要になる業者選びの鉄則です。

DIYで外壁塗装を行う

工事費用の中で大きな割合を占める人件費を節約しようと、「自分で外壁を塗れば安く済むのでは？」と考える方もいるかもしれません。
しかし、外壁や屋根といった高所を含む本格的な塗装作業をDIYで行うことは、安全面・品質面・費用対効果のすべての点から、基本的にオススメできません。
安易なDIYは避けるべき行動です。

プロに依頼せずDIYで外壁塗装を行うことには、以下のような多くのリスクとデメリットが伴います。

ただし、例外として、地面から安全に手が届く範囲の、比較的小さな面積の塗装（例：1階部分のウッドデッキ、低いフェンス、物置、玄関ドア、雨戸など）であれば、DIYで挑戦してみる価値はあるかもしれません。
それでも、適切な塗料選びや下地処理、安全対策は必要です。

結論として、「足場が必要になる高さの外壁塗装は、必ずプロに任せるべき」です。
目先の費用を節約しようとしたDIYが、重大な事故や、質の低い仕上がり、結果的な費用の増大につながるリスクを考えれば、最初から信頼できる専門業者に依頼する方が、あらゆる面で賢明な選択といえます。

安い塗料を選ぶ

外壁塗装の見積もりにおいて、使用する塗料の種類は費用を大きく左右する要素のひとつです。
そのため、費用を抑えたい場合に「一番安い塗料でお願いします」と考えてしまうかもしれません。
ですが、単純な価格の安さだけで塗料グレードを決めてしまうのは、将来的なコストを考えると避けるべき選択となることがあります。

もちろん、安い塗料を選ぶこと自体が常に悪いわけではありません。
例えば、「あと数年で建て替える予定がある」「近いうちに売却するつもりだ」といった、その家に長く住み続ける予定がない場合には、高価な高耐久塗料を使う必要性は低く、アクリルやウレタンといった比較的安価な塗料で一時的に保護するという判断も十分に考えられます。
このように、住宅の状況や将来計画によっては、コスト優先の塗料選びが合理的な場合もあるのです。

一般的に、塗料の価格とその期待耐用年数（どれくらい長持ちするか）は比例する傾向にあります。

外壁塗装で使う塗料6種類！選び方や使用上の注意点を徹底解説

安価な塗料ほど紫外線や雨風に対する抵抗力が弱く、色あせや汚れ、ひび割れなどが早く発生しやすいため、必然的に次の塗り替え時期が早く訪れます。
外壁塗装の費用には、塗料代だけでなく、足場代（これが数十万円かかることも多い）や人件費といった固定費が大きな割合を占めます。
したがって、塗り替え回数が増えれば増えるほど、生涯で支払うトータルの塗装費用は、結果的に高額になってしまうのです。

塗料選びで最も大切なのは、「とにかく安い塗料」ではなく、「ご自身の予算、住環境（日当たりの強さ、湿気など）、そして最も重要な『あと何年この家に住むか、次のメンテナンスをいつ頃にしたいか』という将来設計に合った、最適な耐久性を持つ塗料」を選ぶことです。
初期費用は多少高くても、耐久性の高い塗料を選んだ方が、塗り替え回数が減り、トータルコストは安くなるケースが多いのです。

どの塗料グレードがご自宅にとってベストなのか、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で判断するために、是非私たちのような塗装の専門家に相談し、アドバイスを受けてください。

クレジットカードのリボ払い

外壁塗装の費用を分割で支払いたいと考えた時、もし業者がクレジットカード払いに対応していれば、「リボ払い（リボルビング払い）」という選択肢が目に入るかもしれません。
毎月の支払額が一定になるため、一見すると家計管理が楽になるように思えますが、外壁塗装のような数十万～百万円単位の高額な支払いにリボ払いを利用するのは、絶対に避けるべき危険な行動です。

なぜリボ払いが危険なのか、その理由は明確です。

リボ払いは、一時的に月々の支払い負担を軽く見せるだけで、その実態は超高金利の借金を長期にわたって背負い続けることに他なりません。
外壁塗装の費用負担を軽減するどころか、家計を破綻させかねない、最も避けるべき支払い方法です。

もし分割払いが必要な場合は、必ずリボ払い以外の方法を検討してみてください。
先に解説したリフォームローンや、条件が合えば住宅ローンへの組み込みなど、はるかに金利の低い、健全な資金調達方法があります。
クレジットカード会社から「リボ払いにしませんか？」と勧められても、安易に応じない強い意志を持つことが重要です。

まとめ：お金がないからこそ定期的な外壁塗装が大事

この記事では、「外壁塗装の費用が用意できない…」という切実なお悩みを抱える方に向けて、資金的な問題を乗り越え、賢く外壁塗装を実現するための具体的な方法と、逆にやってはいけないNG行動について詳しく解説してきました。

重要なポイントをもう一度振り返ってみましょう。

外壁塗装は、単に家をきれいに見せるためだけではありません。
雨や紫外線から建物を守り、構造体の劣化を防ぎ、住まい全体の寿命を延ばすための、非常に重要なメンテナンス投資です。
「お金がない」という状況は確かにつらいですが、その状況を理由に必要なメンテナンスを怠ってしまうと、建物の劣化は確実に進行し、数年後、数十年後には、塗装費用とは比較にならないほどの莫大な修繕費用が必要になるという、厳しい現実が待っています。

だからこそ、資金的に余裕がない状況にある方ほど、計画的に、そして賢く外壁塗装に取り組むことが、将来の家計を守る上で極めて重要になるのです。
利用できる制度や割引は徹底的に活用し、価格だけでなく品質や信頼性を見極めて業者を選び、適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うこと。
これが、長い目で見た時に最もコストを抑え、大切なお住まいを長く快適に保つための最善の道筋といえるでしょう。

マスカットホームでは、お客様一人ひとりのご予算やご状況に真摯に寄り添い、無理のない範囲で最善の塗装プランをご提案させていただきます。
費用に関するご相談だけでも大歓迎です。もちろん、お見積もりや、お住まいの状態を診断する現地調査は無料で行っております。
箕面市・豊中市とその近隣地域で外壁塗装をご検討中の方は、どのような小さなことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。