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外壁塗装は定期的に行うものです。
そこで気になるのが、外壁塗装の耐用年数がどの程度になるかと思います。
外壁塗装は、以下の要素により変わってきます。
基本的には塗料の耐用年数の方が短く、約10年が外壁塗装の耐用年数です。
この耐用年数は、多少延ばすことも可能です。
この記事では、耐用年数について解説をしつつ、そのポイントについても解説していきます。
外壁塗装会社のマスカットホームが解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装における「耐用年数」は2つの意味があります。
ひとつ目は塗料の寿命を示す物理的な耐用年数で、もうひとつは税金の計算で用いる法定耐用年数です。
それぞれ具体的にどのようなものか見ていきましょう。
まず、塗料には種類によって耐用年数が異なります。
この耐用年数は、防水性や美観性の維持など外壁を保護できる期間の目安です。
塗料別の耐用年数の目安は以下の通りです。
上記は、気候や外壁材によっても変わります。
このあたりは後述で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
法定耐用年数とは、税務上、減価償却の基準として国(税法)で定められた年数です。
この耐用年数は、基本的に法人や税理士・会計担当などが使うものです。
法定耐用年数は、建物付属設備の塗装の場合、木造建物・事務所用途などであれば24年となります。
このように建物本体の構造や目的によって耐用年数は変わります。
なお、建物全体に付随する外壁などの塗装は、原則として修繕費扱いで一括償却可能な場合もあります。

続いて、外壁塗装の塗料別の耐用年数を見ていきましょう。
そもそも塗料にはどのような種類があり、あなたの家にベストの塗料がなにか気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
ここでは、耐用年数にのみ着目して見ていきます。
アクリル塗料は、主にDIY用として使われ、外壁塗装業者が使うことはほぼないものです。
その耐用年数は、3~5年です。
価格は最も安いですが、耐候性・耐久性が他の塗料に比べて劣ります。
マスカットホームのようなプロの業者は、安くても耐久性の低いアクリル塗料をお客様に提案することは基本的にありません。
ウレタン塗料は、雨樋/破風/水切り/鉄部等の付帯部で主に使用する塗料です。
外壁に使うには機能性が不足しており、その耐用年数は5~8年です。
アクリル塗料より耐用性は高いですが、利子婚塗料に比べると紫外線に弱いという特徴があります。
外壁屋根で主流な塗料のひとつであるシリコン塗料は、7~13年が耐用年数です。
全体的に性能が高く、価格がそれなりに安いという特徴があります。
マスカットホームでも「エスケープレミアムシリコン」のように、品質が安定した塗料を提案することが多いです。
コストパフォーマンスを重視する方に最も選ばれているスタンダードな塗料といえるでしょう。
ラジカル水溶性シリコン塗料は、8~14年が耐用年数です。
耐候性・耐久性に優れており、全体的に性能も高く、価格がそれなりに安いのが特徴です。
近年人気の遮熱塗料は色褪せが早いという弱点がありました。
しかし、「無機遮熱ルーフ」のようにラジカル制御技術を組み合わせることで、デメリットを克服した塗料も登場しています。
フッ素塗料は全体的にハイグレードで、耐用年数は10~15年です。
耐候性・耐久性に優れており、紫外線に極めて強いのが特徴です。
ハイグレードなものの、次の無機塗料と比べるとコスパでは劣ります。
初期費用をかけてでも、塗り替えの手間と長期的なコストを削減したい方にオススメです。
無機塗料は、近年フッ素よりも主流になっている塗料です。
全体的に性能が極めて高く、その耐用年数は15~20年です。
メーカーによっては、耐用年数30年と謳っているところもあります。
現状で最も高い耐久性があるため、次のメンテナンスまでの期間を最大限長くしたい方にオススメです。
上記のように、耐用年数で見れば無機塗料が一番優れています。
次に、外壁材別の耐用年数を見ていきましょう。

外壁材別については、以下4つの種類別に見ていきます。
ひとつずつ見ていきましょう。
一般的に、外壁には窯業系サイディングが使用されています。
基本的な耐用年数は20~40年ほどです。
メンテナンスをしていないと20年、手入れが行き届いていれば50~60年もつこともあります。
ただし、サイディングはダメになったら建て替えか、張り替えをしないといけません。
そのため、比較的短い7~10年ほどでメンテナンスを行うことをオススメします。
モルタルの耐用年数は、20~40年ほどです。
家を建てるときは、サイディングなどよりモルタルの方が安いです。
しかし、クラック入りやすいため、モルタルの方が劣化時は目立ちやすくなります。
モルタルが劣化した際は、クラックが入らないサイディングに張り替えることが多いです。
モルタルは、耐火性が高いというメリットがあります。
ALCボードの耐用年数は50年以上です。
特徴として、
いずれも高いですが、耐汚性はその他壁材とそれほど変わりません。
また、サイディングやモルタルと比べると金額は倍くらいします。
タイルに比べるとメンテナンスがしやすいのも特徴のひとつです。
最後に、タイルは無機物であるため、こちらも耐用年数は50年以上です。
ALCボードと金額は変わらず、見た目が異なります。
また、塗装メンテナンスができないのが特徴としてあります。
ここまで解説してきたように、塗料の種類や外壁材によって耐用年数は変わります。
そして、外壁塗装の耐用年数が過ぎた際、外壁にはさまざまな症状が出てきます。
詳しくは、以下の記事にて解説をしていますが、ここでは代表的な3つの症状について見ていきましょう。
紫外線によるツヤの劣化が原因で、チョーキングという現象が起きることが多いです。
チョーキングとは、手で触ると粉っぽい状態になっていることを指します。
以下のように、住環境によって起きやすさが変化します。
基本的に、10年経っている家はチョーキングが起きることが多いです。
最も分かりやすい塗り替え時期のサインのひとつといえます。
外壁がひび割れてくる「クラック」という現象も、耐用年数が過ぎたときに起きるもののひとつです。
長年の揺れの蓄積や重力により、家には外壁への負担がかかっています。
クラックが起きやすい家と起きにくい家の特徴は以下の通りです。
クラックが発生すると、外壁塗装が必要となります。
そして、放置すると、建物の構造にまで影響を及ぼす危険なサインです。
カビやコケの発生も、外壁塗装の耐用年数を過ぎたときの現象のひとつです。
上記で挙げたチョーキングが発生すると水はけが悪くなります。
その結果、ずっと湿気を帯びている状態になり、それが原因でカビやコケが生えやすくなるのです。
カビやコケを放置すると、木造建築の場合は内部まで腐敗が進むことがあります。
それにより、外壁塗装では修復不可能な状態になることがあります。

外壁塗装の耐用年数は以上の通りですが、耐用年数を延ばすために大事なポイントがあります。
ここでは、とくに大事なポイントとして、4つのポイントを紹介します。
上記で塗料別の耐用年数を紹介しました。
使用する塗料によって、耐用年数は大きく変わるため、耐用年数が長い塗料を選ぶのがポイントのひとつ目です。
長持ちさせたい場合は、基本的にフッ素塗料や無機塗料等の性能が高い塗料を選ぶことをオススメします。
また、ラジカル水溶性シリコン塗料も性能がある程度高く、費用も抑えめの塗料なのでオススメです。
定期的なメンテナンスも、外壁塗装の耐用年数を延ばすために大事なポイントです。
施工を依頼した業者に定期的なメンテナンスをお願いすることが重要です。
業者によっては、施工後のアフターフォローが充実していて、
ことで、塗装の劣化も緩やかになります。
それにより、次回塗り替え時の費用削減にもつながるのです。
信頼できる塗装会社を選ぶことも重要です。
これにより、以下のようなメリットがあります。
優良業者は、壁の材質を見て提案してくれたり、塗料や工程に対して細かい説明があります。
そのため、住まいに合った塗装をしてくれる可能性が高いです。
マスカットホームでは、以下を意識して行っており、耐用年数を延ばすために大事なことです。
2~3社から見積もりを取ることで、優良業者を見極めることが可能です。
外壁塗装会社の選び方については、以下の記事も参考にしてみてください。
最後に、日頃の心がけも大事なポイントです。
日頃のちょっとした心がけで、外壁が長持ちすることがあります。
具体的には、以下の通りです。
| 換気を行う | 日頃から換気を行うことで湿気が溜まることを防げる。(湿気は腐敗・塗膜の膨れ・カビ・コケの原因になる) |
|---|---|
| 洗浄掃除する | 日頃から壁の洗浄を行うことも重要。汚れが付着すると、塗料の耐候性等の効果を発揮できない場合や塗膜の剥がれにもつながり、外壁の耐久性が低下する可能性がある。 |
上記のように、日頃の心がけで外壁、しいては家の耐久性に変化があります。
以上のポイントをしっかりおさえ、安心して長く住める家にしていきましょう。
最後に、国税庁の基準における外壁塗装の減価償却の基礎を見ていきましょう。
まず、外壁塗装工事にかかった費用は、「修繕費」か「資本的支出」のどちらかに分類されます。
どちらかに分類されるかによって、以下のように扱いが大きく変わります。
この判断は、国税庁の通達(法人税基本通達7-8-1など)に基づき、実際の工事内容や金額を元に判断されます。
この違いを理解し、自分の工事がどちらに該当するかを正しく判断することが、適切な節税の第一歩となります。
ひび割れの補修や部分的な塗り直しなど、建物を維持管理するための工事は「修繕費」に当たります。
そして、以下のような条件であれば、外壁塗装費用を修繕費として一括で経費処理可能です。
これらの工事は通常の機能を維持するために必要な支出と見なされるためです。
「壊れたものを元に戻す」イメージの工事については、修繕費として扱えると覚えておきましょう。
修繕費とは違い、建物の価値や耐久性を向上させるための工事は「資本的支出」となります。
資本的支出の場合、法定耐用年数に応じて減価償却が必要です。
具体的には、いかのような場合が資本的支出に当たります。
このように元の状態よりよくするアップグレード工事は、資本的支出になると覚えておきましょう。
また、用途によって耐用年数が変わることがあります。
| 構造種別 | 主な用途例 | 法定耐用年数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 木造、合成樹脂造 | 住宅、店舗など | 22年 | 一般的な木造住宅やプレハブ含む |
| 木骨モルタル造 | 古い住宅、軽店舗等 | 20年 | 戦後〜昭和期の住宅に多く見られる |
| れんが造、石造、ブロック造(耐火構造) | 店舗、倉庫など | 38年 | 構造が耐火性を有する場合 |
| れんが造、石造、ブロック造(非耐火) | 同上 | 30年 | 非耐火の場合、耐用年数は短縮 |
| 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 | マンション、ビルなど | 47年 | もっとも長寿命な構造 |
| 金属造(骨格材厚3mm以下) | 倉庫、工場など | 19年 | 簡易な鉄骨構造、軽量鉄骨など |
| 金属造(骨格材厚3mm超〜4mm以下) | 倉庫、事務所など | 27年 | 中程度の耐久性 |
| 金属造(骨格材厚4mm超) | 工場、大型店舗など | 34年 | 重量鉄骨造のしっかりした構造 |
加えて、「簡便法」などにより、中古資産の耐用年数は短縮される特例もあります。
対象の建物の耐用年数を正しく知りたい方は、税理士などに相談した方が確実といえるでしょう。
今回は、外壁塗装の耐用年数について解説してきました。
塗料や外壁材の種類によって、以下の耐用年数が基本となります。
また、外壁塗装の耐用年数を延ばすには、以下が効果的です。
なるべく外壁塗装の耐用年数を長くしたい方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。