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外壁塗装は必要ないってホント?プロが教える必要性と先延ばしするコツ

外壁塗装は必要ない?
  • 外壁塗装は本当に必要なんだろうか?必要ないなら極力外壁塗装はしたくないな。
  • 外壁塗装が必要ない外壁があれば、その種類が知りたい。

戸建てのメンテナンスとして、重要なもののひとつである外壁塗装。
しかし、100~200万円と高額であることから、外壁塗装を極力したくない・先延ばしにしたい方も多いかと思います。

実際、外壁塗装は本当に必要なのでしょうか?
結論からいうと、外壁塗装は基本的になくてはならないものです。

一部外壁塗装が必要ない外壁の素材はあるものの、定期的に外壁塗装をすることで以下のような効果があります。

  • 建物全体の耐久性を維持できる
  • 建物の景観をキレイに保てる
  • 建物の寿命を延ばせる
  • 断熱効果の向上につながる
  • 定期的に建物の健康チェックができる

逆に外壁塗装を怠ると、建物の劣化が進み、最悪の場合は外壁塗装より大規模な工事や建て替えが必要になってしまいます。
そのため、外壁塗装は定期的に行うのがオススメです。

それでは、ほかにはどのような理由から外壁塗装を行うべきか、外壁塗装の目的について外壁塗装会社マスカットホームが解説していきます。
なるべく外壁塗装の費用を抑えるコツもお伝えしていくので、外壁塗装をすべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. 外壁塗装が必要ないのはどのような時?【結論】必要ない5つのケース
  2. 外壁塗装は必要ない?必要なタイミングを見極める上で重要なポイント
  3. 定期的に外壁塗装を行う5つの目的・メリット
  4. 外壁塗装をやらないことによる5つのデメリット
  5. 外壁塗装の費用削減やタイミングを先延ばしするために大事なポイント
  6. まとめ

外壁塗装が必要ないのはどのような時?【結論】必要ない5つのケース

外壁塗装は、仮に営業に来た業者がいたとしても、必ずしも行わなければならないわけではありません。
効果を最大化し、なるべくムダな費用をかけずに家のメンテナンスをするには、適切なタイミングを見極めることが重要です。

それでは、まずどのような時が外壁塗装の必要がないのか、5つのケースを見ていきましょう。

築年数がまだ浅いか前回の塗装から日が浅い(10年未満)

まず築年数がまだ浅いか、前回の塗装から日が浅い場合は基本的に外壁塗装の必要はありません。
その理由は、外壁材や塗膜の劣化が進んでいない可能性が高いためです。

しかし、施工不良があった場合は一部劣化していることがあります。
むしろ日が浅い場合、施工不良以外で劣化が起きることはほぼありません。

もし5年程度で劣化の症状が見られた場合は保証内であることが多いので、前回施工してもらった業者へ連絡することをオススメします。

劣化症状がまだ出てないか軽微

次に、目で見てわかりやすいポイントとして、劣化状況で判断することも可能です。
下記のような観点でチェックすると劣化具合がわかります。

  • シーリング:明らかにゴムが取れていたり、割れていると注意
  • クラック:少しでも割れていたら、一度業者に連絡する
  • チョーキング:指で擦って、手に白い粉が一切つかなければOK。白い粉がついたり擦った箇所が濡れる場合は業者への連絡が必要
  • 外壁の剥がれ:劣化が進んでいる状態なので、見つけた場合は業者へ連絡が必須
  • 外壁の艶がなくなってたり、色褪せている:チョーキングの前段階なので業者へ連絡するのがオススメ
  • 雨樋が詰まって雨漏りしている:雨樋が詰まるのは年数が経っている証拠なので、他にも影響が出ている可能性が高い

個人で見てわかるものが多いですが、自信が持てない場合は信頼できる業者に相談してみるのもよいでしょう。

使用されている外壁材が高耐久

高耐久の外壁材や塗料を使っている場合、通常より外壁の寿命が延びることが多いです。
中には、後述の通り、塗装が必要ない外壁もあります。

しかし、だからといって安心してチェックしないのはオススメできません。
前述の観点でこまめにしっかりチェックを行い、適切なタイミングを見極めるようにしましょう。

立地環境や気候条件がよい

立地や気候がよいのも外壁が長持ちする要因になります。
具体的には、以下のような環境だと劣化の進行は緩やかになります。

  • 紫外線や雨風に直接晒される時間が短い
  • 湿気が溜まりにくい

しかし、こちらも同様にこまめにチェックをするのは欠かさないようにしてください。

営業マンに急かされているだけ

外壁塗装業者の中には、言葉巧みに工事を進めてくる業者がいます。

例えば、「今だけキャンペーン価格で」「ご近所で工事をするので足場代が安くなります」など決まり文句で契約を急かす業者には注意が必要です。
通常、年数が浅い、上記で挙げたような劣化症状が出ていなければ、塗装は必要ないので鵜呑みにしないようにしましょう。

マスカットホームでの実例

以前、築10年ほどで外観も非常に綺麗なお客様からご相談がありました。
「10年経ったら塗るべきだ」という意識が非常に高い方でした。
診断したところ、壁自体に緊急性はなかったものの、サイディングのつなぎ目であるシーリング(コーキング)には劣化が見られました。

必ずしも今すぐ塗り替えが必要というわけではありませんでしたが、お客様の「綺麗なうちにメンテナンスしたい」というご希望もあり、塗装工事を行いました。
このように、壁は大丈夫でも部分的にメンテナンスが必要なケースもありますので、一度専門家に見てもらうと安心です。

外壁塗装は必要ない?必要なタイミングを見極める上で重要なポイント

外壁塗装は必要ない?と思っている方に、必要なタイミングを見極める上で重要なポイントを4つ紹介していきます。
あなたの家で外壁塗装が必要か判断する際の参考にしてみてください。

外壁塗装が必要となる目安の期間は約10年

基本的に、外壁塗装が必要となる目安の期間は約10年です。
理由は、以下の材料の耐久年数がおよそ10年であるためです。

  • 建材
  • 外壁材
  • 屋根材など

住環境や気候などによって多少上下するものの、10年を目安に外壁塗装するものと考えておくとよいでしょう。

外壁塗装が劣化することによりさまざまな症状が出てくる

外壁塗装が劣化することでさまざまな症状が出てきます。
下記に挙げるような症状が出てきた場合、外壁塗装のタイミングと判断することも可能です。

いずれにおいても、共通するのは経年劣化によるものです。

塗装のツヤがなくなってくる

まず、塗装のツヤがなくなってくる症状です。
おもに、紫外線が原因で起きることが多いです。

塗装にツヤがなくなることで、チョーキングが起きる要因となります。
外壁にツヤがあることで水はけもよく、紫外線から守ってくれるなど対候性が高い状態を維持できるため、ツヤは大事です。

カビやコケが発生する

次に、カビやコケが発生している場合です。
カビやコケは以下の工程を経て発生します。

  • チョーキングにより水はけが悪くなる
  • ずっと湿気を帯びている状態になる
  • それが原因でカビやコケが生えやすくなる

カビやコケを放置すると、木造建築の場合は内部まで腐敗が進むことがあります。
外壁塗装では修復不可能な状態になり、外壁の張り替えや、最悪の場合立て直しが必要なケースにつながることもあります。

なので、カビやコケに気づいた場合、早急な対応がオススメです。

チョーキングという現象が起きる

チョーキングという現象が起きることも、外壁塗装の劣化のサインです。
前述の通り、チョーキングは外壁にチョークのような粉が出てきて、粉っぽい状態をいいます。

紫外線によるツヤの劣化が原因で起きることが多いですが、住環境によって起きやすさが変化します。

  • 西日が直で当たる家はつきやすい
  • 家の北面は起きにくかったりする

基本的に10年経っている家はチョーキングが起きます。
ですが、ラジカル水溶シリコンや無機塗料はチョーキングの原因となるラジカルの発生を抑え、チョーキングが発生しにくい傾向があります。

外壁がひび割れてくる(クラック)

家の揺れの長年の蓄積や重力による外壁への負担により、外壁がひび割れてくることがあります。
専門用語で、クラックと呼ばれる状態です。

クラックは起きやすい家と起きにくい家があります。

  • 起きにくい:サイディングの家・タイル張りの家(無機物のため)
  • 起きやすい:モルタルの家(水分を一定量含んでいるため)

実際にあった事例として、施工不良があり、本来の膜圧に満たないモルタルがついていたため、クラックが起きていたことがあります。
クラックが発生すると、外壁塗装が必要になるわけです。

目地(コーキング)の剝がれやひび割れが生じる

目地(コーキング)の剥がれやひび割れも外壁塗装の劣化のサインです。
コーキングは軟らかい素材ですが、経年劣化によって硬くなり、家の揺れが長年蓄積することや紫外線によって剥がれやひび割れが発生します。

たとえば、8cmで打ったコーキングが縮んで硬くなり、5cmになったりすることがあります。
そうなると、下地が見えてしまうようなケースも少なくありません。

このような場合は、下地から雨水や湿気が侵入し、建物内部の腐敗の原因につながることがあるので、早めの対応が必要です。

外壁塗膜が膨れてくる

外壁塗装の劣化により、外壁塗膜が膨れてくることもあります。
これは、雨が外壁材に入ったり、湿気が溜まったりすることで、塗膜の中から膨れが生じるものです。

傾向としては、以下のように分かれます。

  • 起きにくい:透湿性の高い素材を使っている
  • 起きやすい:湿気が多い地域

土の上に塀を立てている場合、土に水やりをしていたところ、水分が上がってきて塀の塗膜が膨れているケースもあります。

外壁の色が変わってくる

外壁の色が変わってくるのも、外壁塗装の劣化のひとつの症状です。
チョーキングが起きて耐候性が低い状態で雨風を受けることで、劣化することが多いです。

この色の変化は、外壁の色が濃い方が色褪せが目立ちやすく、逆に白に近いほど目立ちにくくなります。
ただし、真っ白の外壁色だとチョーキングは目立ちませんが、汚れが目立ってしまいます。

そのため、外壁の色はグレー・アイボリー・ベージュのような色が人気です。


詳しくは以下の記事でも解説しているので、詳細が気になる方は合わせて参考にしてみてください。

私たちが実際に診断したお宅では、以下のように緊急性の高い状況も少なくありません。

  • シーリングがすべて剥がれ落ちて隙間が丸見え
  • 壁に触れただけで服が真っ白になるほど酷いチョーキング
  • 雨漏りの跡が室内にもくっきり出ている

ここまで放置してしまうと塗装だけでは済まず、大規模な修繕が必要になる可能性があります。

10年に満たなくても上記のような症状が出ることはあるため、注意深く見ておくことをオススメします。

ただし、外壁の素材によっては塗装は必要ない

基本的には、上記の10年という目安と症状が出てきたらが基準となりますが、なかには塗装が必要ない場合があります。
それは、外壁の素材によって変わってきます。

具体的には、レンガやタイルなどの塗装ができない壁材があるためです。
どのような壁材が塗装不要なのか、詳細を見ていきましょう。

タイル

まず、タイルについては塗装の必要がないことがほとんどです。
理由は、無機物のためそもそも強く、汚れた場合は高圧洗浄などで済むためです。

しかし、経年劣化でコーキングが落ちてくることがあるので、コーキングの打ち替えが必要となる場合があります。
レンガと比較すると強度は落ちるものの、施工はしやすいです。

なお、外壁塗装が不要という面でのメリットはあるものの、タイルには以下のようなデメリットがあります。

  • 建築費用が高くなる
  • 地震に弱いなど

なお、無機塗料はタイルやレンガといった無機物と塗料を掛け合わせた塗料のことをいいます。

レンガ

次に、レンガの場合も塗装の必要がないのがほとんどです。
タイルと同様に、耐久性が極めて高く(レンガの場合は寿命が50~100年といわれている)、汚れた場合は高圧洗浄等で事足ります。

そして、レンガには以下のようなメリットもあります。

  • 紫外線に強い
  • カビや腐食も起こりにくい
  • 断熱性が高い

一方、タイルと同様に、建築費用が高くなりやすく、地震に弱い等のデメリットがあります。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板も塗装が必要ないとよくいわれる壁材のひとつです。
しかし、実際にはカビやコケが生えたりチョーキングが起こるため、塗装することもあります。

ガルバリウム鋼板は、アルミが入っているという特性から、以下のようなメリットがあります。

  • 劣化しにくい
  • 軽いので耐震性が強い

ただし、鉄にアルミ等を混ぜ合わせた素材なので経年劣化は起こります。
また、遮熱性が低いというデメリットもあります。

詳しくは以下の記事でも解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

正しく見極めるには専門家の目が不可欠

ここまで、外壁塗装が必要か見極めるポイントをお伝えしました。
しかし、正しく見極めるには専門家の目が不可欠です。

塗装会社が出している上記のようなチェックリストを見れば、とくにチョーキングやクラックなどある程度分かることもあります。
ですが、すべてが分かりやすいものではありません。

たとえば、チョーキングしていると撥水しなくなります。
そして、湿気が溜まると外壁がボロボロになりますが、見た目だと目立たないケースもあります。
なので、適切に判断するためにはプロの目が必要になるのです。

定期的に外壁塗装を行う5つの目的・メリット

外壁塗装は定期的に行うことがオススメですが、その理由をはっきり分からない方もいらっしゃるかと思います。
そこで、定期的に外壁塗装を行う5つの目的・メリットを見ていきます。

建物全体の耐久性を維持できる

まず、外壁塗装を定期的に行うことで、建物全体の耐久性を維持できます。
経年劣化が起きている状態は耐久性が落ちてしまっているので、適正なサイクルで塗り替えることで耐久性を維持できます。

  • 建材
  • 壁材
  • 屋根材

いずれも、耐久年数があるため、経年劣化は避けられません。
ただし、外壁や住環境にあった塗料、優良な外壁塗装業者に依頼することで、耐久性を長持ちさせることは可能です。

建物の景観をキレイに保てる

次に、塗装直後は新築同様の外観になるので、景観がキレイになります。
また、防汚性や耐候性も向上するので、汚れがつきにくい状態にすることも可能です。

雨風による汚れの付着はもちろんのこと、劣化が進んだ状態の壁は防汚性や耐候性が落ちます。
さらに汚れやすく・傷みやすくなってしまいます。

外壁塗装を定期的に行うことで、このような状況を防げるのです。

建物の寿命を延ばすことにつながる

建物の寿命を延ばすことも、定期的に外壁塗装を行うメリットです。
劣化したまま放置することは、寿命を縮めることはもちろん、躯体が死んで修復不能になる場合もあります。

具体的には、劣化したまま放置することで以下のような状況に陥る可能性があります。

  • カビ湿気を放置している家は木造だと腐ってしまい、躯体が死ぬことがある
  • 下地が見えたままだと雨が中に入って、躯体が死ぬことがある
  • カビを放置すると気化して、気づかないうちに吸ってしまうことがあり、健康被害にもつながる

このような状況を防ぐためにも、定期的に外壁塗装を行うことが重要です。

断熱効果の向上につながる

外壁の劣化が進むとチョーキングにより断熱効果が下がってしまいます。
しかし、外壁を塗り替えることにより、断熱効果の向上が見込めます。

遮熱効果が高い壁材や屋根材や遮熱塗料もあるので、住環境によっては導入することでより効果的です。
この遮熱塗料は元々「価格が高め」「色褪せしやすい」というデメリットがありましたが、最近は塗膜の劣化を抑える技術でデメリットを克服した「無機遮熱ルーフ」も登場しています。

断熱効果は家の中の温度にかなり影響します。
そのため、断熱効果が高い場合と低い場合では冷房の設定温度も変わってきます。
断熱効果は中の熱を外に出さない性質も保ち、冬場の暖房の設定温度も変わってくるため、電気代の節約にもつながるのです。

このように、定期的に外壁塗装を行うことで、経済的という側面も持つわけです。

定期的に建物の健康チェックができる

外壁塗装を行う最後の目的・メリットとして、定期的に建物の健康チェックができる点もあります。
住環境によって、劣化する箇所はさまざまです。
そのため、定期的に建物の状態をチェックすることをオススメします。

普段、家に住んでいると、何がどう劣化しているか分からないことも多いのではないでしょうか?
しかし、定期的に外壁塗装を行う習慣をつけておくことで、家のどの部分が傷んでいるかが把握できます。
それにより、今後気をつけたり配慮したりすることも分かってきます。

外壁塗装をやらないことによる5つのデメリット

外壁塗装は、上記で挙げたようなメリットがありますが、面倒になってしまったり忙しかったりで、ついつい怠ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、外壁塗装を行わないことにより生じるデメリットがあります。

具体的にどのようなデメリットがあるか、代表的な5つを見ていきましょう。

建物が劣化しやすくなる

まず、外壁塗装を行わないと建物が劣化しやすくなります。
経年劣化が起きている状態は、以下が落ちてしまっており劣化しやすい状態と言えます。

  • 耐久性
  • 耐候性
  • 耐汚性等

もちろん、「建材」「壁材」「屋根材」には耐久年数があるため、経年劣化は避けられません。
しかし、外壁や住環境にあった塗料、優良な外壁塗装業者に依頼することで、耐久性を長持ちさせることは可能です。

断熱効果低下によりエネルギー効率の低下につながる

外壁の劣化が進むと、チョーキングにより断熱効果が下がってしまいます。
そのため、劣化の放置は断熱効果の低下、そしてエネルギー効率の低下にもつながってしまいます。

具体的には、外壁塗装を行っていないと、定期的に外壁塗装を行っている場合と比較すると、

  • 夏場:冷房の設定温度が下がる
  • 冬場:暖房の設定温度が上がる

ということになるわけです。

当然そうなると電気代の高騰につながってしまいます。

カビやコケによる健康被害が生じる可能性がある

外壁塗装を怠ると、カビやコケが発生することがあります。
カビは気化するため、湿気のにおいが強いときはカビを吸っている可能性があります。

その結果、以下のような健康被害につながるかもしれません。

  • 気管にダメージを受ける
  • 咳が止まらなくなる
  • 喘息の原因になる
  • 気管支喘息になる
  • 気管支炎になる

一見、外壁塗装と健康は無関係と思えても、このようなリスクがあるのです。

修繕が必要になった際に、大規模な修繕が必要になる

経年劣化を放置すると、建物内部まで痛んでしまうことがあります。
その結果、外壁塗装だけに留まらず、大規模な修繕が必要になることがあります。

そうなってしまうと、塗り替え(100~200万円)では済みません。
具体的には、以下の修繕が必要となるケースがあります。

  • サイディング等の外壁材自体がボロボロになる→張り替え工事(400万円程)が必要
  • 腐敗が躯体まで進んでいる→1000万以上かかるケースもあり、建て替えなければならないこともある

このようになる前に、定期的に外壁塗装を行うことで、メンテナンス費用を抑えることが可能です。

最悪の場合、雨漏りやシロアリ発生につながってしまう

デメリットの最後として、雨漏りやシロアリ発生につながることもあります。
劣化が進んで、水はけが悪い状態、雨漏りやシロアリの原因になってしまうのです。

まず、屋根がほとんどですが、外壁の劣化により雨漏りが発生することがあります。
具体的には、雨漏りは以下のように発生します。

  • 瓦が取れたり、屋根材がまくれたりすることが原因であることが多い
  • 壁材がサイディングの場合は、コーキングが取れて雨漏りにつながる
  • 壁材がモルタルの場合は、クラックができて雨漏りにつながる
  • 水はけが悪くなって、内部に水が溜まり、雨漏りするケースもある

つぎに、シロアリは木造の家に出ることがあります。
シロアリは、日陰・湿気・腐敗が好きなので、以下のような状態になると発生しやすいです。

  • 湿気が溜まりやすい状態
  • コーキング劣化の放置により、隙間から水分が入り内部が腐敗している

雨漏りやシロアリが発生すると、当然修繕費用は高騰し、最悪建て替えが必要になることもあります。

外壁塗装の費用削減やタイミングを先延ばしするために大事なポイント

ここまで、外壁塗装の必要性について細かく解説してきました。
しかし、外壁塗装の費用をなかなか捻出できず、できる限り費用を抑えたい方も多いかと思います。

そこで、最後に外壁塗装の費用を削減するために大事なポイントをお伝えします。

外壁塗装を予定に入れ、段取りを組んでおく

まず、外壁塗装は本来必ずする必要があるものです。
なので、家を買った時点で子育てでいう学費などと同様に、その費用を見ておく必要があります。

意外とされていない方が多くいますが、外壁塗装のための積み立てをしておくことをオススメします。
しかし、中には、子どもの学費などを優先し、外壁塗装は先延ばしにしたい方もいるかもしれません。
その結果、劣化が進んでしまい、健康被害や大規模な修繕につながってしまっては元も子もありません。

10年単位で定期的に行うものとして、段取りを組んでおくとよいでしょう。

耐久性の高い塗料を使って外壁塗装をしてもらう

外壁塗装に使う塗料はさまざまな種類があり、塗料によって耐久性は変わってきます。
汚れや痛みがストレスになることもあり、耐久性の高い無機塗料等を使用することは効果的です。

また、耐久性の高い塗料はコスパがよいことが多いので、塗装1回の費用が高くなったとしても、トータルの費用は安くなることが多いです。
マスカットホームとしてオススメな塗料として以下のものがあります。

マスカットホームのオススメ塗料
  • 費用と品質のバランス型「エスケープレミアムシリコン」
    費用は抑えたい、でも品質は妥協したくない、という方に最適な塗料です。
  • 高耐久・高コスパ「エスケープレミアム無機」
    メンテナンスの回数を減らしたい、できるだけ長持ちさせたい、という方にオススメ。
  • 美しさが続く「光触媒(ピュアコート)」
    雨で汚れが流れ落ちるセルフクリーニング機能が魅力。
    「鳥のフンが1ヶ月ほどで自然に消えていた」というお客様からの驚きの声もいただいています。
    ただし、施工には高い技術(均一な吹き付け)が求められます。

塗料の選び方や耐久性の高い塗料がなにか気になる方は、以下の記事も参考にしてみてください。

汚れや傷みが目立ちにくい色で塗装する

外壁は、汚れや痛みがストレスに感じることもあります。
ストレスを感じそうという方は、汚れや傷みが目立ちにくい色で塗装するのがオススメです。
ただし、必ずしも汚れや痛みが目立たない色が好きな色というわけではないかと思います。

なので、好きな色にするか、汚れ等に配慮するかは正直家主の自由はあります。
参考までに、汚れや傷みが目立ちにくいグレー・アイボリー・ベージュのような色が人気です。

無理なDIYでの外壁塗装はやめておく

外壁塗装の費用を抑えたいがために、DIYでなんとかしようと考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし、外壁に関しては素人が塗装すべきではありません。

理由は、素人が手に入る塗料と塗装会社が使用する塗料と相性が悪いことが多いためです。
その結果、業者が塗る際に施主が塗った塗料が剥がれてしまう(縮れてくる)ことがあります。

なので、たとえ一部分であったとしても、DIYで外壁塗装することはオススメできません。

信頼できる外壁塗装会社に依頼する

最後に、信頼できる外壁塗装会社に依頼することです。
口コミや実績等をよく確認して選ぶことで、以下のような会社を避けられます。

  • 粗悪な工事をする
  • 工程を省く(二度塗り・錆止めを塗らない)
  • トラブル時の対応が悪かったり遅い
  • 営業マンの知識量が少ない

実際にあった例として、下塗りすら塗っていない現場がありました。

信頼できる会社を選ぶためには、Googleマップなどの口コミを確認したり、その会社のホームページで掲載している実績などを確認することをオススメします。
実際にマスカットホームにご依頼いただいたお客様からは、「営業担当の人柄が信頼できた」「箕面市・豊中市の地域密着で安心」「Googleの口コミが多く、内容も良かった」「工事内容の説明が丁寧で納得できた」といったお声をいただきます。

マスカットホームの口コミを確認する

最低3社相見積もりを取り、信頼できる業者をしっかり選ぶようにしましょう。

まとめ

今回は、外壁塗装がなぜ必要なのか、その目的について解説をしてきました。
基本的に外壁塗装は約10年ごとに実施するのがオススメで、外壁塗装を怠ることで以下のようなデメリットが生じてしまいます。

  • 建物が劣化しやすくなる
  • 断熱効果低下によりエネルギー効率の低下につながる
  • カビやコケによる健康被害が生じる可能性がある
  • 修繕が必要になった際に、大規模な修繕が必要になる
  • 最悪の場合、雨漏りやシロアリ発生につながってしまう

このような状況に陥らないためにも、外壁塗装は定期的に行うことをオススメします。
ぜひこの記事の内容を参考に、外壁塗装をコスパよく行うようにしてください。

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