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外壁塗装にウレタンは非推奨!?その理由と最適な塗装方法をプロが解説

  • 外壁塗装でウレタン塗料を使うのは現実的かな?
  • ウレタンと他の塗料のどちらがよいのか知りたい。

外壁塗装で使える塗料はさまざまあり、どの塗料を使うべきか迷ってしまう方も多いと思います。
その中でも、ウレタン塗料を使用するか迷ってしまう方も多いでしょう。

そこでこの記事では、外壁塗装におけるウレタン塗料の現実について解説をしていきます。
先に結論を申し上げると、ウレタン塗料は現在の外壁塗装においてほとんど使われておりません。

単価だけみれば安いものの、耐久性が短く長期的な視点でみると費用対効果が悪くなってしまうためです。
そのため、現在主流となっているのは「シリコン塗料」による塗装です。

この記事で詳細を解説していきますが、この前提をもった上で読み進めていただければと思います。
外壁塗装専門業者のマスカットホームが解説していくので、以下のような方はぜひ参考にしてみてください。

  • 失敗せずに外壁塗装を行いたい
  • 外壁塗装の基礎知識をしっかり身につけたい
  • コストパフォーマンスよく外壁塗装を行いたい

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

ウレタン塗装とは?まず知るべき基礎知識

まずは、ウレタン塗装の基礎知識について見ていきましょう。
基本を理解することで、ウレタン塗料が本当に外壁塗装に適しているかが分かります。

ウレタン塗料の仕組みと主成分

ウレタン塗料は2液型の化学反応により強固な塗膜を形成するものです。

具体的には以下のような特徴があります。

  • 化学反応(ポリオール+イソシアネート+ウレタンの結合)により硬化する
  • 柔軟性と密着性を兼ね備えた特性がある
  • 耐久性においては上位グレード塗料に劣る

成分としては、「合成樹脂」「溶剤」「顔料」「添加剤」によって構成されます。
他の塗料と比較すると安価であるものの、マスカットホームでは耐久性の低いアクリル塗料を提案することはありません。

ウレタン塗料の種類(1液型と2液型)

ウレタン塗料には、大きく1液型と2液型に分けられますが、いずれも現在の外壁塗装では推奨されません。
それぞれ以下の特徴がありますが、どちらも耐久性が劣るためです。

  • 1液型:扱いやすいが5~7年程度の耐久性しかない
  • 2液型:耐久性は7~10年程度あるものの、シリコン塗料の方が優秀

メリットとデメリットは以下の通りです。

1液型ウレタン塗料2液型ウレタン塗料
メリット・扱いやすく混合の手間がない
・小規模工事やDIYに向いている
・価格が比較的安い
・1液型と比較すると耐久性が高く、屋外で7~10年程度が目安
・密着性や耐摩耗性に優れる
デメリット・耐久性は2液型に劣る
・厚い塗膜を作るには不向き
・施工前に混合が必要で手間がかかる
・混ぜたら使用時間が限られる

どちらのタイプも、外壁塗装の耐用年数で解説する長期的な視点では不利です。

塗料のグレードの中でのウレタンの位置づけ

塗料の中でのグレードでいうと、シリコン>ウレタン>アクリルという順です。

ウレタンは中間グレードに位置しますが、現在では「最低推奨ライン」を下回っています。

性能の順位は明確ですが、基準自体が時代と共に上昇しています。
業界標準がシリコンに移行済みです。

現在の外壁塗装における主流はシリコン塗料

何度もお伝えしている通り、現在の外壁塗装業界では、シリコン塗料が標準グレードとなっています。
それによりウレタンは主流から外れており、新築住宅やリフォーム市場ではシリコンが標準採用となっているのです。

マスカットホームでは、コストパフォーマンスが高いエスケープレミアムシリコンを提案することが多いです。
この標準化により、ウレタンを選ぶ合理性は大幅に低下しています。

詳しくは、外壁塗装で使う6種類の塗料でご確認ください。

外壁塗装にウレタン塗料はオススメしない2つの理由

すでに解説した内容の繰り返しになりますが、外壁塗装にウレタン塗料をオススメしないのには2つの理由があります。
改めてその2つの理由について見ていきましょう。

費用対効果が低い

ウレタン塗料の初期費用は安いものの、塗り替え周期の短さから長期的な費用対効果が劣ります。

耐久性が6~8年(長くても10年)なので、頻繁な塗り替えが必要となります。
それに対し、シリコン塗料は8~12年の耐久性があるので、その差は4~6年です。
そのため、トータルコストでみるとシリコンが優位なのです。

外壁塗装は5年周期で必要?で解説している通り、適切な周期での塗り替えを考慮すると、ウレタンは経済的ではありません。

住宅塗装の標準はすでに「シリコン」

新築住宅やリフォームはシリコン塗料が標準グレードとなっています。
そこをあえてグレードを下げる合理性はありません。

業界の標準が変化してきており、技術進歩でシリコン塗料が普及してきているのです。
塗装が初めてでどの塗料を選択するべきか迷っていたお客様も、シリコンで提案・施工したことでご満足いただけています。

業界の標準がシリコンになっているので、ウレタンの選択は時代に逆光することになるのです。

外壁塗装でウレタン塗料が使われるケース

シリコンが主流となっている現在ですが、一部のケースではウレタン塗料が使われることがあります。
具体的なケースとして3つ見ていきましょう。

大規模マンションの新築時

大規模マンションの新築時にウレタン塗料が使われることがあります。

その理由は以下によるものです。

  • 大量施工でコストを優先
  • 管理組合での予算に制約がある
  • 一般住宅とは条件が異なる

ただし、大規模建築物の事情は一般住宅に適用されません。

付帯部の塗装

付帯部の塗装には、ウレタン塗料が使われることがあります。

外壁とは違う以下のような付帯部は、外壁とは求められる性能が異なるのです。

  • 雨樋
  • 破風
  • 軒天
  • 鉄部

付帯部での有用性は認められますが、何度もお伝えする通り、外壁全体には不適切です。

金額をとことん重要視する

極度に予算を重視する場合、ウレタンが選択されることがあります。

マスカットホームで提案することはありませんし、あまり聞いたことはありませんが、以下の場合に選択されることがあるのです。

  • 初期費用の安さのみを重視
  • 長期的な視点が欠如している

短期的な安さだけをみると長期的な損失につながることがあります。
外壁塗装の費用相場を知った上で、適正な予算計画を検討するようにしましょう。

外壁塗装でプロがオススメしたい塗料3選

ここまで解説してきた通り、ウレタン塗料での外壁塗装はオススメできません。
それではどの塗料がよいのか、外壁塗装専門業者の目線で、「性能を重視」した場合にオススメの塗料を3つ紹介していきます。

ラジカル水溶性シリコン塗料

「ラジカル水溶型アクリル塗料」「ラジカル水溶型ウレタン塗料」が存在しますが、ここでは「ラジカル水溶型シリコン塗料」を挙げています。
ラジカル水溶性シリコン塗料には以下のような特徴があります。

  • ラジカル塗料とは、塗膜を破壊する要素である「ラジカル」発生しにくくする特徴を持つ
  • チョーキングしにくく、色褪せしにくい、低汚染
  • 耐候性、耐久性に優れている
  • 光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
  • かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット・全体的に性能高い
・価格がそれなりに安い
デメリット

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥286,000
耐用年数8~14年

無機塗料

次に、無機塗料には以下のような特徴があります。

  • 近年はフッ素よりも主流になってきている
  • フッ素と同様塗膜が硬いが、エスケープレミアムシリコンは程よく硬く柔軟性もある。
    (従来の無機とシリコンのいいとこ取り)
  • 耐候性、耐久性に極めて優れている
  • 光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
  • 汚れが定着しにくい
  • 紫外線に極めて強い
  • かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット全体的に性能が極めて高い
デメリット次の塗り替えの際の材料を選ぶ(上塗りの密着が悪く、捲れやすい)

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥455,000
耐用年数15~20年(メーカーによっては30年を謳っているところも)

フッ素塗料

フッ素塗料には以下のような特徴があります。

  • フッ素がメインの樹脂塗料、全体的にハイグレード
  • 塗膜が硬くなる、追従性がない(塗膜が伸びない)のでクラックについていけない、傷つきにくい

メリットとデメリット

続いて、その他のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット・耐候性、耐久性に優れている
・光沢のある仕上がり(ツヤ消しも可)
・汚れが定着しにくい
・紫外線に極めて強い
・かびや藻に強く、長期的に衛生的な環境を維持
デメリット価格が高く、さらに優れた機能を持つ無機塗料にコスパでは劣る

130平米の場合の相場と耐用年数

相場/130平米¥436,000
耐用年数10~15年

まとめ

今回は、外壁塗装におけるウレタン塗料の現実について解説してきました。
シリコン塗料が主流になった今、ウレタン塗料はいわば時代遅れのものとなっています。

そのため、基本的にはシリコン塗料より上のグレードの塗料を使用するのが基本です。
もしウレタン塗料で提案してくる業者がいた場合、注意が必要と思っておいた方がよいでしょう。

大阪府箕面市や豊中市で外壁塗装の依頼を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

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