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外壁は部分補修できる?判断基準や費用、具体的な補修内容を徹底解説

外壁の部分補修
  • 外壁が傷んできているようだけど、部分補修で何とかなるだろうか?
  • あまり費用いをかけたくないけど、業者に依頼せず自分でできるかな?

定期的なメンテナンスが必要となる外壁。
全面的に塗装などのメンテナンスが不可欠なものの、費用の面などで尻込みしてしまう方もいるかと思います。
そのような時に思いつくのが、部分補修。

しかし、実際部分塗装で大丈夫なのか、本当に費用を抑えることにつながるのか気になるでしょう。
先に結論として、部分補修は20~30件に1件ほどの割合と多くありません。

そして、補修内容をしっかり行うためには、プロへ依頼することが不可欠です。
具体的にどういうことなのか、外壁塗装会社のマスカットホームが解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁の部分補修と全面補修の違いは

まずは、外壁の補修について部分と全面の違いを見ていきましょう。

部分補修とは

外壁の部分補修とは、不具合や劣化がある部分をピンポイントで補修する方法です。

通常、外壁は全体的に劣化が進んでいくケースが多いです。
ですが、住環境や気候によっては一部分だけ劣化が進むこともあります。

具体的には、新築(または前回の塗装)から、3〜4年しか経過しておらず、外観が全体的に綺麗でも、一箇所だけ下記に挙げるような劣化が見られる場合です。

  • クラック
  • 塗膜の浮き
  • コーキングの劣化
  • サビや腐食
  • サッシ入替に付随するモルタル塗装

※チョーキングが一部のみに発生しているケースはほとんどない

ただし、大前提として、全面塗装よりも件数は少なく、20〜30件に1件ほどの割合です。

全面補修とは

部分補修とは対照的に、外壁の前面の塗装補修を行う工事を行うことを全面補修と言います。
外壁塗装の大半はこの全面補修です。

全面補修が必要な場合としては、以下のケースがあります。

  • 部分的ではなく全体的に劣化が見える場合
  • 新築(または前回の塗装)から10年以上経過している場合

上記のような場合は、部分補修ではなく全面補修がオススメです。

部分補修と全面補修の判断基準

それでは、部分補修でよいのか全面補修すべきなのか、どのような点で判断すればよいでしょうか?
それぞれの判断基準として分かりやすいものは以下の通りです。

部分補修でよい場合
  • 新築(または前回の塗装)から年数が経過していない、なおかつ一部分のみの劣化が気になる場合
  • どうしても低予算で施工がしたい場合(オススメはしない)
全面補修が必要な場合
  • 部分的ではなく全体的な劣化が見える場合
  • 新築(または前回の塗装)から10年以上経過している場合

ただし、上記がすべてではありません。
そのため、正確に部分補修/全面補修どちらがよいか見極めるには、プロに見てもらうことをオススメします。

外壁の部分補修とは?代表的な補修内容

外壁の部分補修内容

続いて、部分補修が必要な内容について具体的に見ていきましょう。

ひび割れ(クラック)→クラック補修

ひび割れは、壁在にヒビが入った状態でクラックと言います。
特にモルタルの家で起きやすいです。

部分的に起きることはあまりありません。
手順としては全面塗装の場合と同じで、対象箇所のクラック補修を行います。

コーキングの劣化→打ち替え or 打ち増し

コーキングは基本的に柔らかい素材です。
しかし、経年劣化により硬くなり、家の揺れが長年蓄積することや紫外線によって起きます。

こちらも、部分的に起きることは少ないです。
補修する場合、以下のいずれかになります。

  • 打ち替えの場合:シールを撤去した箇所にシーリング剤を打ち込む
  • 打ち増しの場合:シール撤去ができない箇所(細すぎたりするとごく少量しか削れないため)にシーリング材を打ち増す作業

サビ→下処理から塗装

壁在が湿気を帯びている状態で発生することが多く、鉄部が錆びることがあります。

湿度が高い地域だと、鉄部がサビることがあります。
サビが発生した場合、補修する流れは以下の通りです。

  1. サビに対する下処理
  2. 下塗り・中塗り・上塗り

腐食→下処理から塗装

壁在が湿気を帯びている状態だと、鉄部や木部が腐ってしまうことがあります。

特に湿度が高い地域だと、腐食することがあります。
こちらも補修内容は以下の通りです。

  1. 腐食に対する下処理
  2. 下塗り・中塗り・上塗り

塗膜の浮き→塗膜の除去から塗装

塗膜の浮きは、常に湿気を帯びている状態で発生することが多いです。
水分が塗膜の内側に溜まることで塗膜が浮いてしまうのです。

特に湿度が高い地域だと、外壁が湿気を帯びやすくなります。
そのため、塗膜の浮きが発生してしまうことがあるのです。

通常の塗装と同様、古い塗膜を除去し、下塗り・中塗り・上塗りを行って補修します。

それぞれの外壁の部分補修の費用相場

部分補修の代表的なものは以上の通りですが、それぞれどのくらいの費用がかかるでしょうか?

基本的に、どのような場合でも職人1人が稼動するため、最低でも3万円以上の費用がかかります。
ただし、部分塗装で何日もかかるケースは少ないので、基本的に5万円以内で収まることが多いです。

それぞれの補修内容について見ていきましょう。

ひび割れ

費用相場3〜5万円

クラックの数にもよりますが、基本的に1日で作業は完了します。

コーキングの劣化

費用相場3〜5万円

コーキングの劣化単体で部分補修をすることはほぼありません。
仮に作業がある場合は、基本的に1日で完了します。

サビや腐食

費用相場3〜5万円

サビや腐食は、塗装が必要となるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。
1日かかる場合が多いです。

チョーキング現象

費用相場3〜5万円

チョーキングは、広範囲で起きるのが基本なので、部分的に起きることはありません。

サッシ入替に付随するモルタル塗装

費用相場3〜5万円

塗装が必要であるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。

塗膜の浮き

費用相場3〜5万円

既存塗膜の除去と塗装が必要であるため、下塗り〜上塗りの3工程が必要です。

外壁の部分補修はDIYでできる?【結論】プロへの依頼がオススメ

部分補修は自分でできる?

上記のように、部分補修であっても3~5万円は少なくともかかってしまいます。
そのため、DIYで費用を浮かせようと考える方もいるかもしれません。

ですが、基本的にはプロへ依頼するのがオススメです。
その理由について見ていきましょう。

素人では本当に必要な補修内容の見分けが難しい

大前提、外壁の塗装をDIYで行うことはオススメしません。
理由として、外壁の状態はさまざまで、プロしか見つけられないような外壁や屋根の欠陥もあるためです。

また、塗料はネットでは一応購入できるものの、ホームセンター等には外壁に適していない塗料(例えばアクリル系)しか売っていません。
そのため、その点も素人が外壁塗装をする敷居が高い理由の一つです。

しっかり補修するにはプロの手が必要なものも多い

また、補修作業自体、素人にはできないものも多くあります。
外壁は劣化状態によって「工程」「作業」「下処理」「下塗り」「適切な塗料」といったさまざまな要素が異なります。

それらを判断するための知識や経験が求められるため、プロに依頼するのがオススメなわけです。

まとめ

今回解説したように、外壁を部分補修する機会は限られます。
そして、費用を抑えようと自分で行うことは避けた方がよいでしょう。

安心して暮らしていくためにも、以下のポイントをおさえておくことをオススメします。

  • 10年おきに外壁塗装を行うのが基本
  • 本当に部分補修でよいのか、どのような補修を行うべきかはプロの目で見ないとわからない
  • 適切な補修を行わないと、家を傷つけることになりかねない

上記のポイントをおさえたうえで、気になる点があれば外壁のプロへご確認いただくのが最善と言えるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、安心な暮らしを送ってください。

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